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数年前の甘酒ブームから、今ではすっかりとおなじみになった甘酒。スーパーでもいろいろな商品が販売されており、美容や健康のために飲んでいるという方も多いのではないでしょうか?一口に甘酒と言っても原料が違う2種類の甘酒があります。それぞれの特徴や含まれている栄養についてご紹介していきます。
目次
◆甘酒とはどんな飲み物?
甘酒は日本で古くから飲まれている飲料で、江戸時代には夏バテ予防のドリンクとして親しまれていたようです。
甘酒には大きく分けて酒粕から作る甘酒と米麹から作る甘酒の2種類があります。
・酒粕甘酒
酒粕を水で溶いて砂糖で甘みをつけたものが酒粕の甘酒です。使用する酒粕によっても多少味は変わりますが、コクのある濃厚な味わいが特徴です。
酒粕とは、簡単に説明すると日本酒の製造工程でできるしぼりかすのことです。
米麹に酵母と乳酸菌を加えて発酵させると「もろみ」ができます。このもろみをしぼった液体が日本酒で、その残りのしぼりかすが酒粕になります。少量ですがアルコールが含まれていますので、子どもやアルコールに弱い方は気をつけましょう。
・米麹甘酒
米麹を使用した甘酒は、「米麹と水」または「米麹、炊いたご飯、水」から作られています。
その歴史は古く、古墳時代から飲まれていたとも言われています。
麹とは、米や麦、豆などの穀物を蒸したものにカビの一種である麹菌を付着させ、繁殖しやすい温度や湿度などの条件下で培養したものです。麹は日本の伝統的な発酵食品や、味噌、しょうゆ、みりんなどの調味料を作るために欠かせないものです。
米麹甘酒は、米麹とご飯を混ぜ合わせ、55〜60度に保ちながら一昼夜おくと出来上がることから「一夜酒(ひとよざけ)」とも呼ばれていました。
発酵の過程で、米のでんぷんがブドウ糖に分解され、たんぱく質がアミノ酸に分解されることで、程よい甘みとうまみがある甘酒に仕上がります。
消化吸収に優れていることが特徴で、効率的に栄養を摂取できることから「飲む点滴」とも呼ばれています。アルコールは入っていないので、子どもも飲むことができます。
◆酒粕甘酒と米麹甘酒の栄養の特徴
・酒粕甘酒に含まれている栄養
酒粕には、たんぱく質やビタミンB群(ビタミンB1、B2、ナイアシン、B6、葉酸、パントテン酸)、ミネラル、食物繊維、β-グルカンなどが豊富に含まれています。また、体内では作ることができない必須アミノ酸9種類が全て含まれています。
・米麹甘酒に含まれている栄養
米麹の甘酒には、ブドウ糖やエネルギーの代謝を助けるビタミンB群(ビタミンB1、B2、ナイアシン、B6、葉酸)などが豊富に含まれていることが特徴です。体内では作ることができない必須アミノ酸9種類も含まれています。
◆甘酒の健康効果とは?
・疲労回復
甘酒には糖質のエネルギー代謝に必要なビタミンB1、脂質をエネルギーに変えるビタミンB2、たんぱく質をエネルギーに変えるビタミンB6などが豊富に含まれており、疲労回復効果が期待できます。
また、米麹の甘酒にはすぐに体のエネルギー源となるブドウ糖が豊富に含まれています。
ブドウ糖は脳のエネルギー源としても大切な成分なので、脳の疲労を回復し、集中力や記憶力を高める効果も期待できます。
・消化促進
麹菌は発酵の過程でアミラーゼやプロテアーゼ、リパーゼなどのさまざまな酵素を生み出します。消化酵素のアミラーゼはデンプンの消化を促し、プロテアーゼはタンパク質の消化を促します。リパーゼは脂質の消化を促して消化吸収を助ける働きがあります。
食べ過ぎや飲み過ぎ、胃腸の調子が優れない時には、酵素が豊富に含まれている米麹の甘酒を摂取することで消化促進効果が期待できます。
・整腸作用
甘酒には、食物繊維、レジスタントプロテイン、オリゴ糖などが含まれています。
食物繊維は便秘の解消や腸内環境を整える効果、血糖値の急激な上昇を抑える、コレステロールの吸収を抑制する効果が期待できます。
レジスタントプロテインは体内の消化酵素で分解されにくいたんぱく質の一種で、腸内を通る際に余分なコレステロールや脂質を抱き込んで、便として排出する働きがあると言われています。そのため、便秘解消やコレステロール値の低下などに効果が期待できます。
オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになり、腸内環境を整える効果が期待できます。
・美肌効果
腸内環境が悪化すると肌荒れなどの原因になります。甘酒を摂取することで腸内環境を整える効果が期待できるので、美肌効果も期待できます。
また、米麹に含まれているコウジ酸には、メラニン色素の過剰な生成を抑える効果が期待できると言われています。さらに、麹に含まれているビタミンB群は肌の代謝にも関わっており、お肌の健康を保つ効果も期待できます。
◆甘酒の栄養を上手にとるコツ
・飲み過ぎには注意
米麹の甘酒は100gあたり76kcal。酒粕は50gで108kcalです。酒粕甘酒のカロリーは砂糖をどれだけ加えるかによっても変わってきますが、飲みものとしてはどちらもカロリーが高めです。栄養価の高い食材ですが、飲み過ぎはカロリーオーバーになり肥満の原因にもなります。1日コップ1杯程度を目安にして飲みましょう。
・温めすぎないようにする
酵素やビタミンB群などは熱に弱い性質があります。栄養を無駄なく摂取するためには加熱しすぎないことがポイントです。温めて飲む場合は60度以上にならないようにすると効果的です。
・米麹甘酒を砂糖代わりに使用する
米麹甘酒のカロリーは上白糖に比べて1/3ほどなので、砂糖の代わりに甘酒を使用することでカロリーを抑えることができます。煮込み料理やドレッシング、ソース、スイーツ作りなど幅広く活用できます。
◆炊飯器で簡単!米麹甘酒の作り方
米麹で作る甘酒は自宅でも手軽に手作りすることができます。今回は炊飯器を使って作る方法でご紹介します。
材料
乾燥米麹…200g
米…1合
水…540ml +350ml
作り方
①米を洗って炊飯器の釜に入れ、水540mlを入れておかゆモードで炊飯する。
②炊き上がれば水350mlを加えて混ぜ、温度を65度以下に下げる。
③米麹をほぐしながら加えて混ぜ合わせ、炊飯器を保温モードに設定する。
④ふきんをかけて炊飯器の蓋を開けたまま7〜8時間放置する。途中2〜3回ほど混ぜる。
⑤出来上がれば、冷ましてから清潔な容器に移しかえて冷蔵庫で保存する。
米麹甘酒を美味しく作るポイントは温度管理です。米麹はご飯の温度が63〜65度になっていることを必ず確認してから加えましょう。保温時間を長くするとより甘みが増します。
完成した甘酒はお好みで水やお湯で薄めたり、牛乳や豆乳で割って飲んでも美味しいです。
1週間程度を目安に使い切るようにしましょう。
◆栄養バランスのいい食事で健康に!
アミノ酸やビタミンB群などが豊富に含まれている甘酒は、疲労回復効果や美肌効果、腸内環境を整える効果などが期待できる栄養満点の食材。酒粕の甘酒にはたんぱく質が豊富に含まれており、米麹の甘酒にはブドウ糖が豊富に含まれています。
どちらも栄養価の高い食材ですがカロリーは少し高め。飲むタイミングや量には少し注意が必要ですが、甘酒を摂取することで栄養バランスをアップする効果も期待できます。
健康維持のためには何かの食材に偏った食事ではなく、さまざまな食材をバランスよく食べることが大切です。主食、主菜、副菜をバランスよく食べ、プラス甘酒を摂取するように心がけましょう。
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