こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
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高齢になると、肌がかさかさと乾燥し、フケ状のものがパラパラと落ちていたり、白く粉をふいたような状態になったりすることがあります。かと思うと、下着が当たる部分、特におしりのあたりにはあせもなどができて、赤くなっていることもありますね。
今回は肌を健やかに保つために効能があるという食材、料理をご紹介します。
高齢者と肌荒れ
高齢者の肌の特徴
高齢者の肌は、とても薄くて柔らかく、温めた牛乳のうえにできた膜のような繊細さを感じることはないですか?
これは、肌表面を覆う汗腺、皮脂腺の機能低下に伴い、肌が乾燥することでおこります。
また、胃腸機能及び新陳代謝の低下により、肌の再生に必要なたんぱく質などの栄養素が十分に送り届けられなくなるために、表皮がだんだんと薄くなり、弾力も失われていきます。
高齢者の肌がつやつやと光沢を帯びている割に、触ると細かな皺ができ、ふわふわとして弾力がなく、絹のように柔らかかったり、表皮が余っているようにたるみ、しわを刻んだりしているのはそのためなのですね。
乾燥とふやけ
このように薄く弾力が無くなった肌は、本来肌がもっているはずのバリア機能が低下しています。
ちょっとしたことで傷つき、また、乾燥からかゆみが発生し、我慢できずに掻いてしまうこともあるでしょう。掻いた部分はいとも簡単に掻き傷となり、ひどい場合は細菌感染をおこすこともあります。
逆に、寝たきりの方やおむつを利用されている方は、汗や蒸れから皮膚がふやけたようになり、ちょっとしたことで表皮がむけてしまったり、かゆみを伴う湿疹ができてしまったりします。
老人性の皮膚炎については、健康長寿ネット様のサイトにいくつかの皮膚疾患についての記載がありますので、ご参照ください。https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/hifushikkan/index.html
皮膚を健やかに保つために
洗浄
バリア機能が低下している皮膚は摩擦の刺激にもとても弱くなっています。肌がふやけている入浴時、タオルで肌をこすり洗いすることはあまりお勧めではありません。
本来、若くてニキビなどに悩んでいる世代を除いては、肌はこすらなければならないほどの老廃物はたまっていないものです。ボディソープやせっけん泡の持つ洗浄力だけで、不要な老廃物は落としてしまうことができます。
洗浄剤は泡で出てくるタイプのものを利用したり、事前にしっかりと泡だてたものを用意したりして、全身にさっと塗ってながす程度にとどめましょう。
また、熱いお湯が好みの方もいらっしゃるでしょうが、熱いお湯ほど皮膚を保護する皮脂を流してしまいます。湯の温度は38℃~40℃に設定するとよいですよ。
保護
入浴後は皮脂が洗い流され、湯につかることで肌がふやけています。
濡れた肌をタオルで優しくふき取った後は、潤いが残っている間に素早く保湿効果のあるクリームを塗り、肌の保護に努めましょう。
傷がある場合は化膿創になりやすいです。また、かゆみがある場合は、単に汗疹でかぶれているのか、または細菌などによるかゆみなのか、判断が必要な場合があります。医師や訪問看護師に相談し、状況に応じた薬や処置方法の指示を仰いでください。
また、おむつを着用している場合は、排泄物や蒸れのせいで肌がふやけてしまうことがあります。この場合は、はっ水性のあるワセリンやベビーオイルなどを利用して、肌を保護しましょう。
健康な肌のために取りたい食材
白きくらげ
世界三大美女と称される楊貴妃が美容のために食べていたといわれる食材のひとつ、白きくらげ。通称「植物性コラーゲン」といわれる「白きくらげ多糖体」という成分を豊富に含みます。これはヒアルロン酸の約5倍の保水力を持ち、肌を健やかに保つ力があります。
普段スーパーマーケットなどではあまり目にすることはできませんが、乾燥したものは百貨店や中華食材店で手に入ります。
水で戻したものをさっと茹でるだけで食べることができ、ゆで時間が短いとシャリシャリとした食感、長いととろりと溶け、咀嚼や嚥下に不安のある方にも安心して召し上がっていただきやすくなります。
味も香りも主張がなく、どんな食材とでも合わせやすいので、まとめて数日分戻して茹でておけば、味噌汁やサラダに入れたり、甘酢に漬けたりしておくと使いやすくて便利ですよ。
白きくらげとフルーツのスープ仕立て
肌によい白きくらげに、同じく肌に良いといわれるビタミンCを取ることができるフルーツを合わせました。砂糖ではなく、はちみつを利用することで、微量ですがミネラルも摂取することができます。
【材料】 2~3人分 | |
レモンまたはライム | 1/2個 |
はちみつ | 大さじ1 |
白きくらげ | ひとつかみ |
お好みのフルーツ | 適宜 |
水 | 350cc |
【作り方】
1、白きくらげはたっぷりの水につけて戻しておく。
2、鍋に湯を沸かし、(1)の白きくらげを茹で、ざるにあげ、一口大に手でちぎっておく。
3、好みのフルーツは必要に応じて皮や種を取り、食べやすいサイズに切り、(2)の白きくらげとともに器に盛る。
4、レモンまたはライムを絞り、はちみつを加えてよく溶かし、水で薄めて味を整え、(3)にかける。
※咀嚼・嚥下に不安がある場合※
フルーツはそれぞれミキサーにかけるか裏ごししてゼラチンか市販のとろみ剤でとろみを付ける。
白きくらげは柔らかくとろけるように煮て、レモン汁とはちみつを合わせたものをソースとして加え、味を整える。
とろみをつけたフルーツピューレをところどころに落として味に変化が付くように盛りつける。
はとむぎ
はとむぎ茶に代表されるはとむぎには、肌のトラブルを解消する力があります。
また、体の熱を取り、むくみ解消、疲れた胃腸をいたわる効果もあり、夏にはぜひとも取りたい食材ですね。
枝豆とはとむぎのご飯
関東ではよくお茶でご飯を炊くといいますね。関西では奈良県にお茶でお粥を炊く文化があります。
番茶にはえだまめの青臭さを香ばしさに替える力があり、夏の暑い日にもさっぱりと食べることができます。
枝豆は胃腸の疲れを癒し、便秘の解消、疲労回復に効果的、肝臓の解毒作用を助ける働きもあるので、ビールのおつまみに利用されるのもうなずけますね。
【材料】 4人分 | |
米 | 2合 |
はとむぎ | 大さじ2 |
出汁昆布 | 5cm程度 |
枝豆 | 100g |
塩 | 小さじ1 |
番茶 | 400cc~ |
好みで、山椒の塩漬け |
【作り方】
1、はとむぎはさっと洗い、前日から水に漬けておく。
2、米を洗い炊飯器に入れ、(1)のはとむぎ、昆布を加え、炊飯器の2合の線まで番茶を入れて塩を加える。
3、30分程度置いてから普通に炊飯する。
4、枝豆は塩ゆでし、豆を取り出す。
5、ご飯が炊けたら(4)の枝豆を加え混ぜる。
好みで山椒の塩漬けを添える。
※咀嚼・嚥下に不安がある場合※
はとむぎと米を番茶で炊いて茶がゆにし、えだまめは柔らかく茹でてミキサーにかけ、ペースト状にして塩で味を整え、トッピングとしてお粥のうえに乗せる。
紫蘇
中医薬膳学では、紫蘇には魚類が原因の食中毒を予防するとともに、アレルギー症状を抑える力があるといわれています。あせもにも効果的ですので、意識して食べるとよいですね。
咀嚼・嚥下に問題がなければ、ネギのように薬味として様々な料理にトッピングして利用するとよいですが、紫蘇は意外に繊維が固いものです。
不安がある場合は、洗った紫蘇の葉をティーポットに入れ、熱湯を注いでお茶にするとよいでしょう。
熱いままでも、氷などで冷やしてアイスティーとして召し上がっても大丈夫です。
なお、赤しそには青しそよりも強い抗アレルギー作用がありますが、市場に出回る期間もほんのわずかです。梅雨から夏の初めごろに手に入れば紫蘇ジュースを作ったり、ゆかりふりかけを利用したりするのも簡単でよいですね。
「はつもの(発物)」は控える
肌に発しんがある場合、その部分には熱がこもっていると考えます。かゆみ、ただれなどの症状がある場合は、血行を促進する効果のある食べ物、コレステロールなどが多い食べ物は症状を悪化させる恐れがありますので、避けた方が無難です。
また、皮膚のトラブルは腸の状態に左右されると言います。胃腸に負担がかかる食材はさけ、肌の状態が悪い間は消化の良いものを中心にしましょう。
身近な発物の例
肉類・魚類 | 鰯、アジなどの青背の魚、羊肉、牛乳、卵、脂の多い部位の肉類など |
野菜類・穀類 | ネギ科の植物、とうがらし、スパイス、大豆、そば、小麦 |
くだもの類 | パイナップル、マンゴー、パパイヤなど、南方系のフルーツ |
他にビールや酒などのアルコール飲料、内蔵類、揚げ物はできるだけ控えましょう。
バランスのよい食生活が大切
積極的に取りたい食品、できれば避けたい食品などを見てきましたが、なによりも胃腸の調子、ひいては体全体の栄養バランスを整えることが大切です。
しかし、タンパク質、食物繊維にミネラルに…と、ざっくりとは分かっていても、日々きっちりと栄養素をもれなく摂取することは簡単ではありませんね。
週に何回かは配食のふれ愛のお弁当を利用するのも、便利でよい方法です。
配食のふれ愛のお弁当は、栄養学のプロ、管理栄養士が食べる方のことを一番に思い、素材からしっかりと考えて作ったお弁当です。
しかも、カロリー調整食、タンパク調整食など、持病から食事制限をしておられる方向けのメニュー、咀嚼や嚥下に不安がある方向けのきざみ食やとろみ食、ムース食まで用意されているので、安心してメニューを選ぶことができますね。
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お弁当を頼んだ日は、介護をしておられる方もほっと一息つく時間が持てますよ。
まとめ
乾燥して痒みが出て、かきむしってしまったり、そうかと思うと汗もができていたり、蒸れてじくじく…肌の疾患は尽きないものですね。
肌を健やかに保つことは、全身を健やかに保つことに通じています。胃腸の調子がよく、消化吸収がうまく出来ていると、少々の汗や乾燥には影響を受けずに日々過ごすことができるようになります。
意外かもしれませんが、日々の食卓を整えることが乾燥肌対策、あせも対策にもなるのですね。食事は薬とは違い劇的な効果はありませんが、積み重ねることで、薬では得ることが難しい体全体の健康をもたらしてくれます。
時には配食のふれ愛のお弁当に助けてもらい、気負いせずに健康な食生活を続けていってくださいね。