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老若男女を問わずに愛されるチョコレート、以前は甘いおやつの代表として、バレンタインの楽しみとして愛されていましたが、ここ数年でチョコレートに含まれる栄養成分が有名になり、その健康効果に注目が集まっていますね。ダイエットによい?老化防止や認知症予防になる?今回はそんなチョコレートのちょっと気になる情報と、高齢者にも食べやすいレシピをご紹介します。
目次
チョコレートとは?その歴史や作り方を見てみましょう
チョコレートの原料、カカオとは?
紀元前1000年ごろ、メキシコの原住民は、チョコレートの原料であるカカオ豆をすりつぶし、食用として利用していたとされています。彼の地では、古来よりその薬効が知られていて、「神の食べ物」として珍重され、高貴な人々の食べ物とされていました。
カカオは熱帯性の植物で、現在、赤道をはさんだアフリカや中南米、東南アジアで栽培されています。カカオ豆はカカオの木から収穫されるカカオポッドと呼ばれる果実で、長さが20~30cmほどのラグビーボールのような形をしています。珍しいことに、黄色から赤色の実が、幹に直接結実しています。
中を割ると、まるでアケビの実のように白い果肉がびっしりと詰まっており、その中にアーモンドのような形をした種が整然と詰まっています。
カカオ豆からチョコレートができるまで
このカカオポッドを収穫し、中の果肉と種を取り出します。これを、主にバナナの葉で包んで発酵させ、チョコレート特有の風味や味を引き出します。そう、チョコレートは発酵食品なのです。
よい具合に発酵できたところで発酵を止め、品質を保持するために乾燥されます。この状態で麻袋に詰められて、各国に輸出され、焙煎、粉砕などの工程を経て初めて美味しいチョコレートになるのです。
この工程については、明治なるほどファクトリー様のサイトに詳しく掲載されています。よろしければ一度見てみてくださいね。
https://www.meiji.co.jp/learned/factory/chocolate/
なお、カカオの木にも幾つかの品種があり、それぞれで酸味や味が違います。苦味があるものや酸味が強いもの、香りもフルーティーなものからナッツ香が漂うもの、最近はカカオの品種にこだわったチョコレートもいろいろと販売されています。
介護の合間のコーヒータイムに、いろいろと食べ比べてみるのも、よいですね。
ここで、代表的な三種のカカオについて下記の通りご紹介します。異国の地で育つチョコレートを食べながら、品種についてのうんちくも含め、会話が弾むとよいですね。
クリオロ種 | マイルドで優しい味が特徴だが、病害虫に弱いので生産量は少ない |
ファラステロ種 | カカオ特有の苦みがあり、ポリフェノールの渋みもしっかりと含む力強い味が特徴。病害虫に強い。 |
トリニタリオ種 | マイルドであるにも関わらず、香りと味がよい品種。病害虫に強い |
チョコレートに含まれる栄養成分と健康効果
発酵食品の一つであるチョコレート、マヤやアステカの人々は薬品として珍重してきたということですが、どのような成分がふくまれているのでしょうか?
高血圧・高血糖・高コレステロールの予防の可能性
東京医科大学と株式会社明治の研究によると、閉経後の女性がカカオポリフェノール(※)を継続して摂取することで、高血圧、高血糖、高コレステロールの予防及び解消に一役かっていると考えられる、という研究結果がまとめられました。
女性は閉経後、女性ホルモンの分泌は減っていきます。それに伴い、更年期の時期を経てさらに年齢を重ねると、血糖値やコレステロール値の上昇など、さまざまな不調をもたらします。
高齢の女性はもとより、日々介護をする立場の方は女性が多いことと思います。介護の合間にチョコレートをつまむことで健康を維持できるのであれば、これはうれしいことですね。
同研究の結果など、詳細はインターネットサイトにて確認することができます。
ご参照ください。
https://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/pdf/study_181009.pdf
(※)カカオポリフェノールとは、カカオが昆虫などの外敵から身を守るために身につけた成分で、私たちの体にもとても良い働きをしてくれるものです。
カカオプロテインによる腸内環境改善効果
チョコレートには、カカオプロテインという成分が含まれています。
これはカカオ豆に含まれるたんぱく質で、腸内細菌のえさになり、腸の活動を活発にする働きがあります。
そのため、便秘解消に役立ち、腸内環境が整うことで皮膚の荒れの改善にも効果が期待できるということです。大量に食べる必要はありませんが、毎日小さな一切れをゆっくりと味わうのも良いですね。
チョコレートのパッケージを見ると、72、82、といった数字が書かれていることがありますね。これが、チョコレート一切れ当たりに含まれるカカオ分の量の割合を示しています。
カカオプロテインは、この数字が多いほど多く含まれ、腸内環境の改善効果も高まると考えられています。
カカオフラボノイドによる認知機能改善効果
カカオポリフェノールにもさまざまな成分がありますが、中でもカカオフラボノイドには認知機能改善効果があることが認められています。
このカカオフラボノイドはチョコレートだけでなく、ココアパウダーにも含まれています。チョコレートがあまりお好きではない方でしたら、ココアパウダーを料理に利用するのもよいですね。
高齢者にも食べやすい チョコレートレシピ
温かくて柔らかい とろけるチョコスフレ
チョコレートの菓子ですが、油脂は型に塗るバターのみ使用しています。生クリームも使用しておらず、意外にもあっさりとした仕上がりになっています。生地は大きく膨らみますが、冷めるとしぼんでしまいます。できるだけ温かいうちに召し上がってくださいね。
【材料】 150ccのココット3個分
卵 2個
砂糖 20g+20g(卵黄用・卵白用)
チョコレート 50g
牛乳 200cc
コーンスターチ 10g
薄力粉 10g
バター 適宜
粉糖 適宜
【作り方】
1、ココットにバターを塗っておく。コーンスターチと薄力粉を合わせてふるう。卵は卵黄と卵白に分ける。チョコレートは細かめに刻むか割っておく。牛乳は温めておく。
2、卵黄と砂糖20gを良くすり混ぜ、白っぽくなってきたら沸騰直前の牛乳を一度に加え、よく混ぜる。
3、(2)を漉しながら鍋に戻し、火にかけてよく錬る。火が通ったらチョコレートを入れてよく混ぜとかす。
4、卵白に残りの砂糖を加えてしっかりとしたメレンゲを作る。
5、メレンゲの1/4程度の量を(3)に加え、混ぜる。しっかりと混ざったら(4)にもどし、ムラが残らないように混ぜる。
6、ココットに流し入れ、表面を平らにならして茶こしで粉糖をふり、180℃のオーブンで20分程度焼く。
ホットスパイシーチョコドリンク
体が冷えやすい冬だから、しょうがとはちみつを入れて温まるチョコレートドリンクはいかがでしょうか?ジンジャー(しょうが)、クローブ、シナモンは、どれも体を温めてくれるスパイスです。3種類すべてを少しずつ加えてもよいですし、お好みのものを選んで味や香りの違いを楽しんでもよいですね。
【材料】 2人分
板チョコレート 1/2枚(25g)
ジンジャーパウダー ひとふり
(生のしょうが 1/2かけでも大丈夫です。)
クローブパウダー ひとふり
シナモンパウダー ひとふり
牛乳 300cc
はちみつ 適宜
【作り方】
1、チョコレートは小さく割ってカップに入れておく。
2、牛乳を鍋であたため、スパイスを加える。
3、(2)の牛乳を少量(1)のカップに注ぐ。全体を大きく混ぜ、チョコレートがすっかり溶けたら残りの牛乳を加えてよく溶き混ぜ、好みではちみつを加えて甘みをつける。
チョコレートムース
チョコレートを溶かし、生クリームや牛乳とともに冷やし固めるレシピです。砂糖は使用せずに、チョコレートの甘さのみで召し上がっていただくように仕上げましたが、甘いものに制限がなく、お好きな方は適宜はちみつや砂糖を加えてみてくださいね。
とても簡単で、嚥下が不安な方には少しずつ舐めるように召し上がっていただけます。
【材料】 150ccのココット3個分
ゼラチン 4g
水 40cc(ゼラチン用)
板チョコレート 1枚(50g)
牛乳 150cc
生クリーム 100cc
【作り方】
1、耐熱性のある小さな器に水を入れ、ゼラチンをふり入れて完全にふやかしておく。
2、板チョコレートは小さく割り、ボールに入れておく。
3、牛乳と生クリームを鍋であたため、鍋肌からプツプツと気泡がでてきたら(2)のボールに注ぎ入れ、チョコレートを予熱で溶かしながら全体を均一する。
4、(1)のゼラチンを600Wの電子レンジで10秒程度加熱し、溶かして(3)に加え、全体をまぜて型に入れ冷やし固める。
ココアでほろ苦く 柔らかシチュー
意外かもしれませんが、ココアパウダーは甘味がなく、料理に使うこともできます。今回は寒い冬に食べたい、温かいシチューにココアパウダーを加え、ほろ苦さをプラスして仕上げました。
【材料】 2人分
牛肉 カレー・シチュー用 250g
にんにく ひとかけ
玉ねぎ 1/2個
にんじん 1/2本
バター 大さじ1
赤ワイン 1カップ
ブイヨン 1カップ程度
(市販の固形コンソメやブイヨンのもとを、規定の量の湯で煮溶かしたものでよい)
ココアパウダー 大さじ1
塩 小さじ1程度
こしょう 適宜
柔らかく茹でたじゃがいもやブロッコリーなど 適宜
【作り方】
1、にんにく、玉ねぎはみじん切りにする。にんじんは皮をむいて一口大に切り、下茹でしておく。牛肉には、塩・こしょうをふっておく。
2、鍋にバターを熱し、(1)のにんにく、玉ねぎ、牛肉を炒める。
3、全体にバターが回ったら赤ワインを加える。ひたひたになるようにブイヨンを注ぎ、牛肉が柔らかくなるまで煮る。
4、ココアパウダー、塩・こしょうで味を整え、下ゆでしたにんじんを加えてあたためる。
5、器に盛り、じゃがいもやブロッコリーなどを添える。
チョコレートの健康効果を生かすために
チョコレートにはさまざまな健康効果があることがわかりましたね。しかし、食生活が整っていないと、せっかくの健康効果も発揮できなくなってしまいます。
きちんとした体の基礎を作るためにも、このような機能を発揮してくれるチョコレートやココアを使用したおやつや料理を食卓に上らせる日を作り、日々の栄養バランスを整えるとよいですよ。
栄養バランスを整える手軽な方法のひとつとして、配食のふれ愛のお弁当を利用してみてはいかがでしょうか?
配食のふれ愛のお弁当は栄養学のプロである管理栄養士が、こだわりの材料を使用して、栄養バランスをしっかりと考えて作ったおいしいお弁当です。普通食はもとより、やわらか食やムース食、きざみ食など、召し上がられる方のことを想って作ったさまざまなバリエーションがあります。また、持病による食事制限がある方にも選んでいただきやすい、カロリー調整食、たんぱく調整食も用意されています。
このようにバリエーション豊富なメニューが充実していますから、家族そろってお弁当を楽しむこともできますね。
いつもの食卓以外で、ちょっと気分を変えてお弁当をいただくのも、楽しそうでわくわくしますね。今なら無料試食キャンペーンを実施中です。この機会にぜひご利用くださいね。
チョコレートメニューまとめ
今回はチョコレートの効能や簡単に作れるレシピ、ちょっと目先の変わったレシピをご紹介しました。カカオが薬としても利用されていたということ、古の人々の、食材を見極める目の確かさには驚かされますね。
なお、最近のチョコレートには72、80、90…と、パッケージに数字が表記されているものがあります。この数字は中に含まれるカカオ分のパーセンテージのことで、この数字が大きいほど効能のあるカカオポリフェノールが多い、ということになります。
しかし、数字が大きいほど口どけが悪くなるのも事実です。お好みでお選びくださいね。
今回ご紹介したデザートやメニューを楽しみながら、皆様の健康促進の一助になれば幸いです。