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吐き気がおこる原因はいろいろあります。
食べ過ぎや、感染性の胃腸炎などが原因の吐き気は、誰にでもおこる可能性がありますが、脳や中枢神経系の病気や全身性の疾患が隠れていることもあります。
吐き気の起こる原因と適切な対処方法について知っておきましょう
目次
吐き気と嘔吐について
吐き気と嘔吐は一連の症状としてあらわれることも多いのですが、嘔吐はなく、症状が吐き気だけのこともあれば、吐き気を伴わずに胃の内容物を嘔吐することもあります。
吐き気とは
吐き気とは、胃の内容物が押し上げられてくるような、嘔吐しそうな不快感のことを指します。悪心(おしん)ともいいます。
脳の嘔吐反射中枢が刺激されると吐き気がおこりますが、その原因はさまざまです。
吐き気は原因を除去すれば短時間で消失することもありますが、長期間に渡って継続することもあります。
嘔吐とは
嘔吐とは、胃が強く収縮することで胃の内容物が押し上げられて口から出ることをいいます。
嘔吐することで吐き気が治まることはよくありますが、嘔吐を伴わない吐き気もあります。
嘔吐のメカニズム
嘔吐は嘔吐中枢が刺激されておこります。
嘔吐中枢は脳の延髄に存在し、嘔吐中枢が刺激されると吐き気を感じ、刺激が一定以上の強さを超えると実際に嘔吐します。
吐き気が強まると胃の運動や胃液の分泌が低下し、粘液の産生が増加します。
初めに十二指腸から胃に向かう通常とは逆の蠕動運動がおこり、胃の上部と食道下部の筋肉、噴門が緩み、胃の内容物を押し上げます。
吐く直前には反射的に深く息を吸い込み、同時にのどの奥にある声門と軟口蓋を閉じて気道と鼻腔への道を塞いで吐物が入り込むのを防ぎます。
吐く瞬間に横隔膜と腹筋が強く収縮して腹腔の容積が縮まって腹圧が高まり、胃の逆蠕動運動によって胃の内容物が押し出されます。
すぐに受診すべきかどうか
吐き気や嘔吐には深刻な疾患が隠れている場合もあります。症状に応じて、様子をみていい場合と、すぐに受診が必要な場合があります。
すぐに受診が必要かどうかの目安としては、吐き気や嘔吐の他に症状があるかどうか、水分が摂れるかどうか、ぐったりしていないか、などがあります。
次のような症状がある場合は、夜間・休日を問わず、早期に受診をしましょう。
・激しい嘔吐が続き、水分を摂ることができない。
・吐いたものに血液が混じっている。
・強い腹痛、頭痛、マヒやしびれなどの症状がある。
・ぐったりとしている、意識が朦朧としている。
日常生活の吐き気の原因と対処方法
吐き気は、深刻な病気の症状としてあらわれるだけではなく、日常生活の中にも原因があります。吐き気の原因によって対処の方法が異なることがあります。
食べすぎ
胃の働きを超える暴飲暴食によって胃に負担がかかると、吐き気を催すことがあります。
脂っこい食事、ニンニクや香辛料が多く使われている食事、消化が悪い食品を食べ過ぎたときなどにも吐き気がおこることがあります。
予防するには、腹八分で食べるようにすることが最も大切です。食事の時間はゆったりと、よく噛んで食べることを意識しましょう。
お腹が空いているときには、つい食べるスピードが速くなっていることがあります。
よく噛んでいないことや、自分でも気づかないうちに食べ過ぎていることがあるため、吐き気がおこりやすいといえます。
食べ過ぎて吐き気がおきたときには、ズボンやスカートのボタンを外して衣服を緩め、お腹周りの締め付けを開放しましょう。
つらくなければ横にならず、上体を起こしたまま楽な姿勢で休むとよいでしょう。
30分ほど経って吐き気が落ち着いてきたら、ストレッチや散歩などで少し体を動かすと消化が促進されて、吐き気や胃部の不快感が回復することがあります。
食べ過ぎが原因の吐き気や嘔吐の中で、深刻な問題となるのが「過食嘔吐」と呼ばれるものです。
過食嘔吐は摂食障害の症状のひとつで、過食したあとに嘔吐することです。
吐き気を伴うこともありますが、多くは吐き気が無くても意図的に嘔吐します。
過食嘔吐に至る原因は非常にさまざまですが、長期間にわたって過食しては吐く行為を繰り返すことで体内のバランスが崩れ、多臓器不全に陥り、生命に危険が及ぶこともあります。
アルコールの飲みすぎ
大量にアルコールを飲んだり、空腹でアルコールを飲んだりした時、またはその翌日に吐き気をおこすことがあります。
摂取したアルコールは、胃から20%、小腸で80%が吸収されたあと、血液によって肝臓に運ばれます。
肝臓でアルコールが分解されると、アセトアルデヒドという物質ができますが、これが吐き気を引きおこす原因となる有害物質です。
アセトアルデヒドはさらにアセテート(酢酸)に分解されて呼気や尿中に排泄されますが、アルコールを飲みすぎると、肝臓がアセトアルデヒドを処理しきれなくなり、血液中のアセトアルデヒド濃度が高まることで、吐き気や嘔吐を引きおこします。
予防するにはアルコールを飲みすぎないことが第一ですが、アルコールを分解する能力には個人差が大きく、アルコールの適量は人によって異なります。
自分にとっての適量を知ることが大切といえます。
アルコールを飲むときには空腹時は避け、乳製品やたんぱく質を含む食品を食べながら飲みましょう。
アルコールだけを飲み続けるのではなく、水やお茶を飲みながらアルコールを飲んだり、アルコールの間にソフトドリンクを挟んだりすることもアルコールの飲み過ぎを防ぎ、肝臓や胃の負担を軽減する良い方法です。
日本では昔から、飲みすぎた時にはシジミ汁がよいといわれていますが、シジミに含まれるオルニチンは肝臓の働きを助けます。
アルコールを飲む前や、飲んでいる途中でも、シジミ汁を飲んでおくと、吐き気を予防する効果が期待できるといわれています。
オルニチンの他にも、肝臓の働きを助ける効果のある栄養素を含んだサプリメントやドリンク剤が数多く販売されています。
コンビニなどでも手軽に購入できますが、効き目には個人差や、商品による違いも大きいようです。
アルコールを一度に多量に飲み過ぎることで、血中のアルコール濃度が一気に高くなり、嘔吐や意識障害などを起こす中毒症状が「急性アルコール中毒」です。
短時間で多量にアルコールを摂取することでアルコールの分解が追い付かなくなり、血中のアルコール濃度が急激に上昇します。
その結果、脳の呼吸や循環を司る中枢が抑制されてしまい、最悪の場合は死に至ります。
個人差が大きいので急性アルコール中毒になる飲酒量に基準はありませんが、危険な状態は、歩行が困難になる場合や、声かけに反応がなくなり眠ってしまったように見える場合があります。
強い嘔吐によって粘膜が傷つき、嘔吐物に血液が混ざることもあります。
血中のアルコール濃度が上昇することで死に至る他にも、嘔吐物がのどに詰まって窒息して死に至る危険もあります。
アルコールを飲んでいるときに吐き気を感じたら、その時点ですぐに飲むのをやめましょう。
嘔吐や他の症状がなければ、水やスポーツドリンクなどで水分を少しずつ摂り、ゆっくり休めばほとんどの場合で吐き気は消失します。
しかし嘔吐があり、声をかけた時に受け答えがはっきりしないような場合には、嘔吐したものが逆流してのどに詰まらないように横向きに寝かせ、あごを引いて顔が上を向かないように体勢を整えましょう。
誰かがそばについていた方が安心です。
声をかけても反応がない場合や、大量に嘔吐した場合、全身が冷たくなっているような場合は、急性アルコール中毒が疑われますので救急車を呼びましょう。
ストレス
過剰なストレスが原因となって自律神経のバランスが崩れると吐き気がおきることがあります。
原因となるストレスは人それぞれに異なっていて、仕事や人間関係などの精神的なストレスだけではなく、音や光、気温や気圧などの環境的なストレスも原因となることがあります。
また慢性的な睡眠不足や不規則な生活、不規則な食生活でも自律神経のバランスが乱れ、吐き気がおきることがあります。
原因となるストレスを取り除くことができれば、吐き気は改善されると考えられますが、原因となるストレスを完全に除去することは困難なケースも少なくありません。
精神的ストレスが原因の場合は、趣味やスポーツなどで気分転換をすることや、信頼できる人に話すこと、気持ちを紙に書きだすことなどが有効です。
規則的な生活を心がけ、十分な睡眠と休息を摂りましょう。
強いストレスからうつ状態やうつ病の症状として吐き気が生じることもあります。
吐き気に伴ってゆううつな気分が続く、意欲がわかない、眠れない、食欲がないなどの症状があり、それらの症状が2週間以上続くような場合は注意が必要ですので、内科や消化器科、心療内科など医療機関の受診を検討しましょう。
食中毒による吐き気や嘔吐
吐き気や嘔吐は食中毒の一般的な症状です。他にも激しい腹痛や下痢、発熱や頭痛をともなうこともあります。
食中毒の原因となる細菌やウイルスが体内入ってから症状があらわれるまでの時間(潜伏期間)は、原因となる細菌やウイルスによって異なり、また体内に入った細菌やウイルスの量やその人の体調などによっても症状のあらわれ方が異なります。
吐き気や嘔吐の症状があらわれる食中毒の代表的なものを挙げます。
サルモネラ
鶏卵や食肉が原因となることが多い食中毒です。吐き気や嘔吐に続き、腹痛や発熱が主な症状です。
腸炎ビブリオ
魚介類やその加工品が原因となることが多い食中毒です。吐き気や嘔吐、腹痛、下痢が主な症状です。
病原性大腸菌
牛の腸管に存在しており、牛の糞便に汚染された食肉やその加工品が原因となります。発熱や激しい腹痛、水様便の下痢、吐き気や嘔吐が主な症状です。
黄色ブドウ球菌
人や動物ののどや鼻腔などに常在する細菌です。調理する人の手に傷がある場合などに起こる可能性があります。激しい吐き気と嘔吐、下痢や腹痛が主な症状です。
ボツリヌス菌
土壌や河川、海岸など自然界に広く存在しています。酸素を嫌うため、缶詰や瓶詰、ハムやソーセージなどの食肉加工品で起こる可能性があります。
吐き気や嘔吐に続いてめまいや頭痛がおこります。症状が進むと発声や嚥下困難などの神経障害や、呼吸困難がおこることもあります。
セレウス菌
土壌や河川など自然界に広く分布しています。米や小麦などを原料とした食品やその加工品が原因となることがあります。
激しい吐き気と嘔吐がある嘔吐型と、腹痛や下痢、吐き気や嘔吐のある下痢型の症状があります。
ノロウイルス
近年非常に多発している食中毒です。人の腸管内や貝類に存在し、人を介して二次汚染されます。
非常に強いウイルスで乾燥にも強く、アルコール消毒では死滅しません。吐き気と嘔吐、下痢や腹痛が主な症状で、発熱や頭痛を伴うこともあります。
主症状が軽減した後も数日間は便にウイルスが排出されている可能性があります。
家庭での食中毒の予防方法
食中毒予防の三原則は、原因となる細菌やウイルスを「つけない」「増やさない」「殺す」です。
つけない・持ち込まない
・食品を扱う前には丁寧な手洗いを心がけましょう。調理中にも作業が変わるごとに手を洗いましょう。
・包丁やまな板などの調理器具も、作業ごとによく洗いましょう。
・調理前の食材と調理後の料理では、使用するトングや菜箸などは別のものを使いましょう。
増やさない
・食品は低温保存が基本です。調理の前後にかかわらず、常温に出したままにしないようにしましょう。
・生鮮食品や総菜類は、購入後できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。夏季など気温の高い時期は、持ち帰りの間の温度管理にも注意しましょう。
・冷蔵庫を過信せず、食品はできるだけ早く食べきるようにしましょう。
細菌やウイルスを殺す
・多くの細菌やウイルスは加熱によって死滅します。中心部までしっかり加熱するようにしましょう。
・調理器具も使用後は洗剤で洗ってから、それぞれの調理器具に適した方法(アルコールや塩素による消毒、煮沸消毒など)で消毒をしましょう。
・食中毒の原因となる細菌やウイルスの中には熱に強いものも、低温に強いものもあります。常温に放置することは避け、加熱調理後は速やかに食べましょう。
その他
その他にも次のようなときに吐き気がおこることがあります。
・乗り物酔い
電車や車、船などの乗り物に乗っているときに吐き気をおこすことがあります。
人は耳の奥にある内耳という器官で体の平衡を保っていますが、乗り物の揺れやスピードの変化が異常な刺激として脳に伝えられることで自律神経の働きが乱れて吐き気がおこります。
他にも目から見える景色の動きと体が感じる揺れのずれや、ガソリンや乗り物の特有のにおいも乗り物酔いの原因となることがあります。
そのため苦手な乗り物に乗る前日は、十分な睡眠をとっておきましょう。乗り物に乗るときは、満腹でも空腹でも吐き気がおきやすくなります。
乗り物の中では本を読んだり、ゲームをしたりすることはやめましょう。進行方向か、遠くのゆっくりと動く景色を見ていると酔いにくいといわれます。
市販の酔い止めの薬も効果が期待できます。薬効はもちろんですが、薬を飲んだ安心感を得られ、乗り物に乗る苦痛が軽減します。
小学生くらいの子どもの方が乗り物に酔いやすく、成長に伴って軽減するといわれていますが、大人になってから急に乗り物に酔いやすくなった場合は、耳や脳の疾患が原因のことがあるため医療機関を受診しましょう。
エスエス製薬のホームページで、乗り物酔いの予防方法が詳しく紹介されています。ご参考ください。
https://www.ssp.co.jp/aneron/prevention/
・におい
においが原因で吐き気がおこることがあります。
たばこのにおいや塗装材に含まれるシンナーのにおい、除光液などの有機溶剤などの不快なにおいが吐き気の原因となることがあります。
しかし原因となるにおいは必ずしも悪臭とは限らず、洗濯洗剤や柔軟剤、シャンプーや整髪料、制汗剤などの人工的な強い香りによって吐き気がおこることもあります。
これは香りに含まれる化学物質が原因の化学物質過敏症の一種で、重症な場合では外出ができなくなることもあります。
近年では「香害」と呼ばれて、社会問題ともなっています。
化学物質過敏症は、空気中のごくわずかな化学物質に反応して症状があらわれる病気です。日本では2009年に保険診療が受けられるようになりました。
大量の化学物質にさらされることや、長期間にわたって化学物質を体内に取り込み続けたことがきっかけとなって発症し、一度発症するといろいろな化学物質にも反応するようになってしまうことがあります。
吐き気や嘔吐のほかにもさまざまな症状があらわれる可能性がありますが、診断や治療法が確立されていないため、原因となるにおいがわかっている場合には、そのにおいを避けることが必要です。
・薬の副作用
疾患の治療として使用する薬の副作用として吐き気があります。
抗がん剤の副作用として吐き気があることはよく知られていますが、他にもモルヒネなどの医療用麻酔薬や心不全の治療薬のジキタリス製剤、気管支拡張剤のテオフィリン、貧血治療の造血剤や抗生物質などでも吐き気がおきることがあります。
薬の副作用の有無や程度は個人差が大きいため、初めて飲む薬や飲み慣れない薬については、誰でも注意が必要です。
医療機関での処方薬だけではなく、市販薬でも副作用として吐き気や嘔吐が示されているものは多くあります。
薬の説明書は必ず読み、薬を中止するまでは捨てずにとっておきましょう。市販薬を服用後に吐き気がおきた時は、服用を中止して医療機関を受診しましょう。
・更年期
個人差はありますが、更年期障害の症状のひとつとして吐き気がおこる人もいます。長時間吐き気が続く場合や、頻繁に吐き気があるケースもあります。
また突然吐き気に襲われ、実際に嘔吐してしまうこともあります。
更年期における吐き気は、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの減少によって自律神経が乱れることが原因と考えられています
・メニエール病
吐き気とともにグルグルと開店するようなめまいや耳鳴りがおこる場合は、メニエール病の可能性があります。
30~50才代に発症することが多く、聴覚や平衡感覚に異常がおこる病気です。
医療機関を受診して治療が必要ですが、疲労やストレス、睡眠不足など生活習慣とも関連が深いとされています。
吐き気があるときの対処方法
軽度の吐き気や、吐き気の原因がわかっているときの一般的な対処方法です。
吐き気や嘔吐があるときの食事
吐き気があって食欲がないときには、無理して食べる必要はありません。
食事は大切ですが、「食べなくちゃ」と神経質にならず、食べられるときに食べやすいものを少量ずつ食べましょう。
1日3食と決めず、吐き気が落ち着いているときに食べられるように、おにぎりやパンなどを常備しておくとよいでしょう。
また食事が十分に摂れない時にも、水分補給はしっかりしましょう。
冷水や冷茶、スポーツドリンクや経口補水液など、飲みやすいものを常備して少しずつ飲むようにしましょう。
吐き気が治まっているときでも、胃の中にまとまった量の液体が入ることで吐き気がおこることがあります。
ゴクゴク飲まずに、数口ずつを頻回に飲む方が吐き気はおこりにくいといえます。
吐き気の原因によっても異なりますが、牛乳や乳製品、果物や果汁、脂質やたんぱく質を多く含む食品(脂ののった肉や魚、揚げ物料理、一部の栄養補助食品など)は、吐き気をおこしやすいことがあります。
また、においの強いものは吐き気をおこしやすいので、においの強い食材は避けてシンプルな調理方法を選びましょう。
市販品や冷凍食材、電子レンジ調理を上手に活用すると、調理にかける時間を短縮することができます。
温かいものはにおいが湯気にのって立ち上りやすいので、冷めた物や冷たいものの方が食べやすいこともあります。
吐き気のある時に食事の準備をするのはつらいものです。無理せず、周囲に協力をお願いすることも大切です。
吐き気があるときに食べやすい食品例
主食 | 主菜 | ||
ごはん、お粥、パン うどん、そうめん | うどんやそうめんはやわらかめに茹でる。 パンはバターの多いクロワッサンやデニッシュは避ける。 | 脂肪の少ない肉・魚 卵、豆腐 | 油を使う調理方法は避けて、焼く、蒸す、茹でるなどの調理方法にする。 |
副食 | その他 | ||
にんじん、大根、かぶ、キャベツ、 白菜、ほうれん草の葉先、じゃがいも、かぼちゃ、など | 不溶性食物繊維の少ない野菜。ゴボウ、セロリ、ニラなどの繊維質の野菜は避ける。 | リンゴ、バナナ、牛乳、ヨーグルト | 吐き気の原因によっては、柑橘類や乳製品は吐き気がおきやすいことがある。 |
姿勢
仰向けで横になっていると吐き気が増すことがあります。横向き(側臥位)で膝を曲げ、体を丸めた姿勢が、筋肉の緊張がほぐれて安楽な姿勢といわれます。
枕やクッションをあてて、上半身は少し高くしておく方が楽なこともあります。
締め付けのない服装で、布団などの掛け物は、重くないものを使用しましょう。
口腔ケア
吐き気があるときは、口の中に不快なにおいや、苦いような味を感じることがあります。
水でブクブクうがいをすることや、洗口液でうがいをすることですっきりすることがあります。
吐き気が落ち着いているときには歯みがきをするようにしましょう。
歯ブラシの刺激や歯みがき粉の香りで吐き気がおこることもあるので、無理のないときに行うようにしましょう。
吐き気についてのまとめ
食べすぎ、飲みすぎによる吐き気は、十分に予防が可能です。食事もアルコールも、自分の適量を知っておきましょう。
原因がよくわからない吐き気が続く場合は、消化器官や脳、神経系の病気が原因のこともありますので、医療機関を受診しましょう。
日ごろから、栄養バランスの良い食事を過不足なく摂ることは、体調を良好に保つためには欠かせません。
規則的な生活と食事、よい睡眠によって免疫力も高まると考えられます。そうは言っても、毎日の自分で栄養のことまで考えながらお食事の用意をするのは大変なことです。
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