こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
栄養バランスのよい食事をとりたい方へ、お弁当の無料試食はこちらから!
在宅での介護を何度も経験された方は、多くないと思います。お仕事で介護事業所へお勤めであったり、看護師さんであったり、介護施設でお仕事をされた経験のある方以外で、介護について大変くわしくテキパキとできる人は多くありません。
そのため介護をする中で、ちょっとした「困った」が起こったとき、どうすれば良いのかわからないまま、悩んでしまって解決策に近づけないこともあるでしょう。
今回の内容では、在宅介護の中で「困ったな」と思ったとき、どういったサービスを検討し利用すれば良いのかについて紹介していきます。
目次
日常生活の困ったを解決するサービス
もっとも頻繁に困り事が発生するのは、日常生活で繰り返し行う必要のあることでしょう。
洗濯や食事は、毎日のことですので、小さな困ったことでも積もりつもると家族も本人もストレスになってしまいがちです。
そこで、次のような困ったことを解決する方法を紹介します。
洗濯や掃除の困ったを解決
洗濯や掃除で困ったことが起こっている場合、まず次の2つのうち、どちらなのかということです。
(1)本人の筋力が低下しているので困った状態になっている
(2)今すぐにでも手助けしてほしい
洗濯や掃除で困っていることが続くと、暮らしに良い影響はありません。洗濯物が溜まってしまうと、面倒になり放置することが増えてきます。また掃除できないと清潔な環境を維持することも難しくなるでしょう。
ですから、洗濯や掃除で困った場合には、次のような解決方法があります。
(1)本人の筋力が低下しているので困った状態になっている
筋力は低下しているけれど、維持しながら自分で洗濯や掃除をこれからも続けたい。そんな本人の希望が強いのであれば、お住まいの自治体や地域包括支援センターへ相談しましょう。
そして、「介護予防・日常生活支援総合事業」と呼ばれる地域のサービスの利用を検討しましょう。
すでに介護認定を受けておられる場合ですと、区分により通所介護サービスの一環として適切なプログラムを受けることができます。
できるだけ無理のない運動を続けることで、ご自身でできることを維持するのは大変有意義なことです。
(2)今すぐにでも手助けしてほしい
こういった場合、介護申請が終わっているのかどうかが重要です。もし介護申請をされていないのなら、すぐに申請し認定へ行動を起こしましょう。
どのように申請をすれば良いのか、認定には何が必要なのかについては、お住まいの自治体の福祉課へお問い合わせいただくのがおすすめです。
すでに介護認定を受けておられる場合は、あなたの介護計画を一緒に考えてくださっている「ケアマネージャー」へ相談しましょう。
訪問介護ヘルパーサービスを利用することで、困っていたことが簡単に解決することもあります。
また、ここで覚えておいていただきたいことは、訪問介護ヘルパーにすべて任せるのではなく、洗濯や掃除の一部でもかまいませんので、一緒にすることが本人にも家族にも良い影響を与えるということです。
そして、訪問介護ヘルパーの経験から、これまでとは違って動きにくくなった腕や脚、筋力が低下した場合でも自分で出来る方法を学ぶことで、暮らしに張り合いも出てきます。
食事の準備の困ったを解決
食事の準備、困っている方が多いと思います。特に、お一人でお住まいの高齢者の方や、ご夫婦ともに高齢の方の場合、これまでの生活スタイルから食事の負担が大きくなることもあります。
例えば、体の調子が悪くなるまで食事の準備は全部妻がやっていた。でも、最近は夫である自分がやることになったけれど、うまくできない。何とか自分でできるようになりたい。
このような困ったもあるでしょう。こういった前向きな方へは、高齢福祉課や地域包括支援センターへ相談すると「大人の料理教室」を紹介してもらえることがあります。
また、料理そのものではなく、体力や筋力の低下によって買い物へ行くのが困っているということもあるでしょう。長時間台所に立って料理するのが大変という方もいらっしゃると思います。
こういった場合、要介護認定を受け、必要な介護または介助を受けることも検討しましょう。
すでに要介護認定を受けておられる場合なら、ケアマネージャーさんへ相談することで、訪問介護ヘルパーに来てもらって手伝いをお願いすることもできます。
食事の食べられないを解決
介護認定を受ける前、受けてから、どちらでも起こるのが「食べられない」という困ったことです。
食べられないことは、高齢の方に多い「栄養不足」「水分不足」を引き起こす原因にもなりかねません。
また、食べられない原因には、「一人で食事するのがおいしくない」という理由も少なからずあるでしょう。
こういった場合、地域包括支援センターやケアマネージャーさんに相談することで、次のような解決策が見えてきます。
(1)食べやすい食事を宅配してもらう
最近では、高齢者の方にあわせた食べやすい硬さに調理された宅配弁当があります。これまでと同じくらいの硬さのものから、舌と上顎で押しつぶせるくらいの硬さ、またはゆっくり飲み込むように食べられるものまで。
宅配弁当サービスは、栄養不足を補いながら、配達員との会話や安否確認も行われますので、遠く離れた親御さんの安全を確認するためにも活用できます。
次のような高齢者向けの宅配弁当サービスがありますので、参考にしてはいかがでしょうか?
シニア向け宅配弁当サービスの例
企業名 | 代表的な商品名 | 価格 | 特徴 | 問い合わせ先 |
ベネッセパレット | まいにち七菜 | 590円(税込み) | 毎日20品目以上を使った総菜7品。冷蔵で届く | 0120・586・112 |
シルバーライフ | 配食のふれ愛 普通食 | 450円~(税抜き) | 和食中心で、1食あたり16品目程度の食材を使用 | 0120・028・546 |
シニアライフクリエイト | 宅配クック123 普通食 | 540円(税込み) | たんぱく質を増量し、1食で、1日に必要とされる量の3分の1以上がとれる | 0120・288・120 |
日清医療食品 | 食宅便 おまかせコースAセット | 3920円(税込み、7食分) | 味付けや調理方法の組み合わせで、1食で5種類の料理を味わえる。冷凍で届く | 0120・8149・39 |
出典:読売新聞 令和元年5月8日 社会保障13版より
また、宅配弁当サービス業者へ食べやすい硬さを伝えるのは簡単ではありません。そこでユニバーサルデザインフードの指標を使って伝えると、意思疎通が図りやすくなります
出典:日本介護食品協議会 ユニバーサルデザインフードの選び方(区分表)より
(2)人と一緒に食事できる環境を利用する
市町村にもよりますが、高齢者向けの会食サービスを提供しているところもあります。
また、通所介護を行うことで、施設で同世代の人と楽しくお話しながら食事をすることもできるでしょう。
宅配弁当サービスと通所介護を組み合わせることで、メリハリのある楽しい食事の時間を過ごすことも可能です。
外出の困ったを解決するサービス
本人のがんばりで寝たきりならないよう、できるだけ外出しようという方がいらっしゃいます。しかし筋力の低下や、外出する途中で転倒でもしてケガをすると心配だと感じておられる方もいらっしゃいます。
歩くことへの不安を解決
歩くことへの不安を解決するためには、大きく分けて3つあります。
(1)環境を改善する
まず、お家から外へ出るときに不安がある場合、廊下や玄関、玄関スロープに「手すり」を付けたり、段差を小さくすることから考えてみましょう。
「外出したいな」と思っても、家から出ることに不安があると、それだけで腰が重くなります。ケアマネージャーさんに相談することで、介護のことを理解したリフォーム業者を教えてもらえることでしょう。
(2)福祉用具を借りる(購入する)
地域包括支援センターやケアマネージャーさんに相談すると、外出するときに安心できる
・杖
・歩行器
・車いす
こういった福祉用具をレンタルする方法を教えてもらえます。長く自分の気に入ったものを使いたい方は購入することもできます。
転ばぬ先の杖ではありませんが、安全に外出するため、利用を検討してみてください。
(3)運動して筋力をキープ
通所介護をされているのなら、施設で筋力を維持する運動があると思います。通所介護されていない方の場合は、自治体の窓口や地域包括支援センターへ相談すると、筋力向上トレーニングを実施している場所を教えてもらえます。
少しの時間でも、ちょっとの運動でも続けることで、いつまでも自分の力で外出を楽しむことができます。
通院が難しいを解決
これも良くあることです。まずチェックすることは、
(1)一人では通院が不安だけれど、誰かとなら行けるので手助けがほしい
(2)自分で病院へ行くことは難しい
どちらの状態なのかです。
(1)一人では通院が不安だけれど、誰かとなら行けるので手助けがほしい
こちらの場合であれば、訪問介護サービスで通院へ付き添ってもらうことができますので、ケアマネージャーさんへ相談してプランに取り入れてもらいましょう。
また、病院までの距離が遠いとか、長時間歩くのはつらいという場合は、介護タクシーの利用も考えておきましょう。
(2)自分で病院へ行くことは難しい
こちらの場合、往診してもらうことになりますので、まずは「かかりつけ医」に相談するのが適切です。
相談した結果、主治医本人が往診してくださるのか、主治医が紹介した医師が往診してくださるのかが決まります。
まずは主治医に相談。その後、ケアマネージャーさんへ相談という流れがおすすめです。
買い物が難しいを解決
買い物のために外出するのが難しいことがあります。買い物する場所までが遠い、買い物したら荷物が重いので大変。自分で出掛けるのが難しい。
お一人で買い物へ行くのは不安な場合、訪問介護ヘルパーさんと一緒に買い物へ行ってもらいましょう。ケアマネージャーさんへ相談して、プランの見直しをしてもらうのが良いですね。
荷物が重いので大変という場合は、宅配サービスの利用を検討しましょう。地域包括支援センターに相談すると、宅配サービスを行っているスーパーを教えてもらえるはずです。
自分で買い物へ出掛けるのが難しい場合、訪問介護ヘルパーさんへ買い物をお願いすることができます。この場合、お願いできる買い物は、介護対象者の分だけですのでご注意ください。
また、最近では民間の宅配サービスもあります。タクシーや近くにお住まいの方が代わりに買い物して届けてくださる、インターネットを使ったサービスもあります。
高齢の方の代わりに、お子さんやお孫さんがこういったサービスの利用を検討されてはいかがでしょうか。
もしもの心配を解決するサービス
24時間365日、家族が本人を見守ることはできません。でも、わかっていても心配になります。
「もしものことがあったらどうしよう」という心配は次のような方法で解決できます。
お昼間に介護する人がいないを解決
ほとんどのお家で、この心配があると思います。この場合の解決方法でおすすめなのは、介護に関わる家族のスケジュールを1週間分書き出してみることです。
誰が、どの曜日の何時に家にいるのかがわかれば、家にいないところを
・訪問介護ヘルパー
・通所介護
こういった「誰かが見てくれている状況」を作り出すことで解決できます。ケアマネージャーさんに相談することでプランを立ててもらえます。
また、あまり知られていませんが「民生委員」の方が地域の見守り活動を行っている地域もあります。これは自治体の福祉課や地域包括支援センターへ問い合わせると教えてもらえますので、確認しておくことで安心が手に入ります。
認知症の家族が心配
徘徊などがはじまると、ちょっと目を離したすきに居なくなるということもあります。また、外出して迷子になり、あちこち探し回ることもあるでしょう。
こういったことを想定して、家族が認知症になられたら、
・地域包括支援センター
・自治体の福祉窓口
・お住まいの近くにある駐在所
これらのところへ、ご家族の情報と認知症の症状を伝えておきましょう。もし迷子になっておられても、警察の巡回中に見つけてももらえる可能性が高まります。また、迷子の情報が連絡されるつながりもありますので、伝えておいて損はありません。
さらに、「公益社団法人 認知症の人と家族の会(URL:http://www.alzheimer.or.jp/)」という団体があります。地域ごとに会員の方や集まりがありますので、参加することで同じ経験をしている方からアドバイスや参考になる情報を知ることができるでしょう。
まとめ
在宅介護では困ったことが起こります。対処方法を知っていると、何とかなることも多いですので、今回の内容を参考にし、ケアマネージャーさんや地域の相談員の方と検討してもらいたいと思います。
困ったことの中で、特に表面化しにくいのが「食事」です。栄養不足や水分不足から、健康へ影響が出ることも考えられます。
介護は本人も家族も、健康維持が一番。毎日の食事を栄養や食べやすい大きさ・硬さまで考えて作るのは大変です。ぜひ宅配弁当サービスを上手に利用していただくことも検討してみてはいかがでしょうか。