こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
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健康診断で「糖尿病の疑いがありますね」とか「このまま血糖値が高いままだと糖尿病になりますよ」といわれたのなら、これからお話する内容をしっかり読み進めていただきたいと思います。
どうしてこのようなことを申し上げるのかというと、平成29年に厚生労働省が調査した「国民健康・栄養調査報告」の結果からわかるのは、糖尿病の方、糖尿病予備軍の方の推移が過去10年間でほぼ横ばいの傾向にあるからです。
平成29年の状況
総数 | 男性 | 女性 | |
糖尿病が強く疑われる者 | 13.6% | 18.1% | 10.5% |
糖尿病の可能性が否定できない者 | 16.2% | 13.7% | 18.1% |
※左右にスクロールします。
出典:厚生労働省:平成29年国民健康・栄養調査報告
URL:https://www.mhlw.go.jp/content/000451760.pdf
糖尿病が強く疑われる者の割合(男性)推移
平成19年 | 平成20年 | 平成21年 | 平成22年 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 |
15.3% | 13.7% | 15.9% | 16.6% | 15.7% | 15.2% | 16.2% | 15.5% | 19.5% | 16.3% | 18.1% |
※左右にスクロールします。
出典:厚生労働省:平成29年国民健康・栄養調査報告
URL:https://www.mhlw.go.jp/content/000451758.pdf
糖尿病が強く疑われる者の割合(女性)推移
平成19年 | 平成20年 | 平成21年 | 平成22年 | 平成23年 | 平成24年 | 平成25年 | 平成26年 | 平成27年 | 平成28年 | 平成29年 |
7.3% | 7.4% | 9.4% | 9.2% | 7.6% | 8.7% | 9.2% | 9.8% | 9.2% | 9.3% | 10.5% |
※左右にスクロールします。
出典:厚生労働省:平成29年国民健康・栄養調査報告
URL:https://www.mhlw.go.jp/content/000451758.pdf
糖尿病に関する医師からの助言があっても、なかなか状況に変化がないということは、糖尿病の症状が進行する前に今一度「糖尿病」や「血糖値」、そして大切な食生活について復習しておく必要があるでしょう。
そこで今回は、糖尿病と血糖値、そして食事に関することをお伝えしていきたいと思います。
目次
糖尿病:血糖値について知っておこう
まずは糖尿病と切り離して考えられない「血糖値」について知っておきましょう。
血糖値をご存じですか?
私たちは食事をすることで、体に必要なエネルギーを得ています。特に私たちの体のエネルギーとして重要なのが「糖質」と呼ばれる成分。
ここであなたは連想したかもしれませんが、「糖質」と聞くと甘いものと思いがちです。これは間違いではありません。しかし糖質すべてを表しているわけでもないのです。実は甘いものでなくても糖質は含まれているのです。
例えば「デンプン」や「グリコーゲン」。デンプンというと芋や穀類を思い浮かべますから、甘いものというイメージから遠いため「糖質」が含まれているように感じません。
またグリコーゲンは肝臓や筋肉に含まれていますので、こちらも甘いものというイメージがありません。
しかしこれらは胃や腸で消化された結果「ブドウ糖」という糖質へ変化し吸収されるようになっています。
吸収されたブドウ糖はいったん肝臓に送られ、グリコーゲンに変換され蓄えられます。また筋肉組織にもブドウ糖はエネルギーとして利用されますし、一部はグリコーゲンに変換され蓄えられます。ここまでは問題ありません。私たちの体に必要なことばかりです。
しかし、何らかの体の不調によってブドウ糖が他の物質に変換されなくなることがあります。そうするとブドウ糖は血液中に余ってしまいます。
ということは、健康な血液よりもブドウ糖の濃度が高い血液になります。この濃度を「血糖値」と呼んでいます。
糖尿病というとどうして「インスリン」?
糖尿病の話が出ると、必ず一緒に登場するのが「インスリン」です。
どうして「インスリン」は一緒に出てくるのでしょう。これには理由があります。
私たちが食事をすると、誰でも血糖値が上がります。これは糖質を取り込み体内でブドウ糖に変換されることで血液と一緒に運ばれるからです。
ここで健康な人は、上がった血糖値が一定に調整されます。上がった血糖値を下げるときに働くのが「インスリン」なのです。インスリンは私たちの体の中で作られます。胃の後ろにある「膵臓」から分泌されることで、血糖値を一定に保つようにしてくれています。
またインスリンは血糖値を下げるだけではなく、ブドウ糖をグリコーゲンに変化させる役割も担っています。さらに筋肉で使われるエネルギーにブドウ糖を変化させる役割も行っています。
このようにインスリンは私たちの体のバランスをとりながら、日頃の活動を行うために必要なエネルギーを作り出すサポートもしてくれています。しかしインスリンが何らかの理由でうまく分泌されなくなると、血液中のブドウ糖がうまく利用されなくなります。
グリコーゲンにも変化しにくくなりますし、筋肉のエネルギーにも変わりにくくなります。その結果、ブドウ糖は血液中に残りはじめ、血液中の糖分濃度が高くなります。
ということは、先ほどお話した「血糖値」が高くなるわけです。そして血糖値が高い状態が継続すると、糖尿病を発症する確率が高くなります。
このような関係性があるため、糖尿病の話には「インスリン」が一緒に出てくるのです。
高血糖によるリスクとは
血糖値が高くなる状態を「高血糖」と呼びます。高血糖になると、私たちの体にはリスクが増えてくる傾向が強まります。
例えば、食べ物からエネルギーを適切に得られない状態が続くと、体の血管や神経に影響が出てきます。
・神経障害
・網膜症
・腎臓の病気
・脳梗塞
・心筋梗塞
・閉塞性動脈硬化症
・感染症
このような症状を引き起こす可能性が高くなります。
さらに高血糖の怖いところは、合併症を引き起こしやすくなることです。
高血糖だけでは自覚症状が少ないため、気にしていない間に症状が進行していることもあります。
そうすると、体の中で少しずつ様々な症状が進行し、自覚が出てきたときには一つだけではなくなっていることもありえます。
(1)糖尿病性神経障害
高血糖の末、糖尿病になったとき合併症としてもっとも多く見られる症状です。この症状が進行すると、足に壊疽を起こします。その結果、足の切断を余儀なくされることもあります。
(2)糖尿病性網膜症
目の網膜に集まっている細い血管が壊れる場合があります。その結果、眼底出血が起こり、症状が進行すると「失明」することもあります。
(3)糖尿病性腎症
体に溜まった余分な水分や塩分を排出させる大切な役割をもっている腎臓。
この腎臓がうまく働けなくなることがあります。そうすると、体の中に余分な水分や塩分が溜まりますので「腎不全」に症状が進むこともあります。そしてご存じのように、腎不全になると「透析治療」が必要になる方もいらっしゃいます。
糖尿病には種類がある
タイプ | 原因 | 症状や経過 |
1型糖尿病 | 1遺伝的な素因や一種のアレルギーによってインスリンが膵臓で作られなくなることから起こります。 | 一般的な糖尿病よりも経過が急速に進みます。 |
2型糖尿病 | 遺伝的な素因に生活習慣が原因となってインスリンが作られなくなることから起こります。 | 症状の進行はゆっくり。最初は自覚がないことが多い。日本での糖尿病のほとんどは2型糖尿病。 |
妊娠糖尿病 | 妊娠中は血糖値を上げるホルモンが作られるので、その影響で糖尿病を発症することがある。 | 分娩後は正常化することがほとんど。ただし将来、糖尿病を発症する可能性が高い。 |
このように種類がありますが、私たちが理解しておきたいのは「2型糖尿病」です。
先ほどの表にありましたが、2型糖尿病は遺伝的素因もありますが、生活習慣による原因も多く見られます。
・食べ過ぎ
・運動不足
・ストレス
こういった原因から肥満になり、糖尿病へ進んでしまう人もいらっしゃいます。これまでは40歳以上の人に多い傾向がありましたが、最近では若い世代にも増えているため、生活習慣を整えることが必要になっているのだと考えられます。
血糖値とストレスの関係
血糖値とは無関係に見える「ストレス」。実は関係があります。
ストレスには大きく分けると2つの種類があります。
(1)内分泌に影響する場合
ストレスを受けると、インスリンを抑えるためのホルモンが分泌されます。インスリンが抑えられると、血液中のブドウ糖濃度が高くなりますので、高血糖の状態になってしまいます。
また、副腎皮質ホルモンによって、肝臓からブドウ糖を放出し、高血糖の状態を作り出します。どちらにしても、ストレスを受けると高血糖状態を作り出すのです。
(2)精神面に影響する場合
ストレスによっては精神面に影響が出てくることも多々あります。
精神面に影響の出るストレスを解消するためには、
・食事をしない
・食事の時間が不規則
こういった食生活の乱れが起こります。また、人によっては
・とにかく満腹になる
・お酒を大量に飲む
このような暴飲暴食によって、ストレスから解放されることを望む人もいるでしょう。さらに、ストレスが続くと行動する意欲が低下し
・運動不足
・寝ている時間が増える
というような生活習慣から、どうしても肥満になりがちです。そして、肥満の状態が続くと高血糖になりやすく糖尿病を患う可能性も高くなります。
ストレスは高血糖や糖尿病に無関係に見えますが、実はストレスによる生活習慣の変化をきっかけに関係しているのです。
必要なのは血糖値を上げない食事
高血糖や糖尿病の予防や改善に重要なのは、何といっても普段の食生活を整えることです。
血糖値と食事の関係
まず血糖値を上げないために、次のような食生活を見直しましょう。
・食べ過ぎ
・飲み過ぎ
・不規則な食事
・極端な偏食
また、食生活の欧米化により動物性の脂肪をとりすぎていることもあります。特に食べ過ぎは一番に見直したい部分です。こってりと味の濃い食事はおいしく感じますし満腹感も高いものですが、どうしても肥満につながりやすい食事になってしまいます。
また塩分の多い、外食やコンビニ弁当などはブドウ糖になる食品を取りすぎる傾向にあります。
適正なエネルギーとは
食生活を見直すためには、あなたの1日に必要な適正エネルギーを知っておきましょう。
(1)標準体重を計算しよう
身長(m) × 身長(m) × 22 = 標準体重
この計算式に、自分の身長を当てはめて計算し、標準体重を導き出しましょう。
(2)必要なエネルギーを知ろう
体を使った活動 | 必要なエネルギー |
デスクワークがほとんどな人 | 25~30kcal |
立ち仕事が多い人 | 30~35kcal |
力仕事が多い人 | 35kcal以上 |
(3)1日に必要な適正エネルギーを計算
標準体重 × 必要なエネルギー = 適正なエネルギー(kcal)
例えば自分の身長が170cmで、普段の生活は「デスクワーク」だった場合ですと、次のような計算結果になります。
1.7 × 1.7 × 22 = 63.58(kg)
デスクワークなので必要なエネルギーは、25~30kcal
63.58 × 25 = 1589.5kcal
63.58 × 30 = 1907.4kcal
適正なエネルギーは、1589.5~1907,4kcalとなります。
バランスの良い食事がもっとも大切
適正なエネルギーがわかったところで、どのようにエネルギーを取れば良いのかというと、良い食事にはバランスが大切ということです。
基本は、主食+一汁二菜を1日3回です。適正エネルギーを守るために、主食は抜いておかずだけというのはおすすめできません。
主食は確かにカロリーが高くなりがちですが、コントロールして取らないと体や脳のエネルギーが足りなくなります。
食事療法を続けるポイント
高血糖や糖尿病と診断されたときには、食品交換表と呼ばれている食品の栄養素やエネルギーが書かれた情報を身近に用意しておきましょう。そうすると自分でおおざっぱですが、食事のエネルギー量を計算することができます。こういった情報があることで、毎日の献立に悩むことが減るでしょう。
しかし、こういった計算ばかりを365日続けるのは「ちょっと難しいかな」と思っておられるのではないでしょうか。
そういった方には、栄養バランスを考えながら適正なエネルギーの食事を簡単に選ぶことができる「宅配弁当」が登場しています。
宅配弁当ならネットや電話で注文するだけでOK。お住まいに届いたら、そのまま気にせず食べるだけです。注文するときメニューから選ばれたお弁当には、含まれているエネルギー量や栄養バランスが書かれていますので、自分であれこれ計算する必要もありません。
私たち「配食のふれ愛」では、原材料からこだわった食材を使い、栄養管理士の監修から出来た食事をお届けしています。今なら無料試食キャンペーン中ですので、週に2~3回の昼食や夕食に試してみてはいかがでしょうか。
糖尿病で高血糖の方の食事まとめ
血糖値や糖尿病についての基礎的なことがおわかりいただけたかと思います。
糖尿病は食生活を整えることで、予防や改善につながります。暴飲暴食は控え、ストレスを解消する方法を見つけましょう。
また、食事の献立を考えることでストレスを溜めないために、宅配弁当の活用を検討いただけると幸いです。