こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
栄養バランスのよい食事をとりたい方へ、お弁当の無料試食はこちらから!
高齢になると誰もが毎日、買い物や料理をすることが面倒に感じるものです。
また、暑い日や寒い日、梅雨で雨が多い季節なら、なおさら面倒に感じることも増えるでしょう。
そして一番困るのが、昨日とは違った料理を考えること。
毎日同じ料理では飽きてしまいますし、栄養の偏りも心配になります。
でも、手間のかかる料理を作るのも大変。
そこで今回は、高齢者の方や介護中の方で悩みの多い食事を、簡単にできる方法についてお伝えしていきます。
目次
宅配弁当から生まれる効果とは
食事は毎日必要です。そのため栄養や食べやすさを含めて、飽きのこない料理を作り続けるのは大変なことでしょう。
そこで、ぜひ活用していただきたいのが「宅配弁当」サービスです。最近はこのサービスも広がっていますから、あなたもご近所のお家で利用されているところを見かけられたことがあるかもしれません。
それでは宅配弁当を利用することで生まれる効果を見ていきます。
生活リズムに変化が生まれる
若年層や働き盛りの人には意外かもしれません。しかし高齢者の方や介護中の方にとっては、生活のリズムに変化をつけることは難しいことだったりします。
働きに出るでもなく、遊びに出るでもなく。お友達が頻繁にやってくることはありませんし、電話やメールで連絡を取り合うことも多くありません。
イメージしてもらうとわかりますが、決まった家族と決まった空間で暮らしていますので生活リズムが変化しないのです。
この状態が長期間続くと、いつも同じことの繰り返しになりますので、日にちや時間の感覚が薄れてきます。一番多いのが「曜日がわからなくなる」ことでしょう。
しかし、宅配弁当サービスを利用することで、次の変化が生活に訪れます。
・配達を受け取る曜日がわかるので変化を感じることができる
・配達を受け取る時間が決まるので生活にメリハリができる
このような変化と一緒にもう一つ、配達時間が決まることで規則正しい食事をすることができます。
・配達されておいしい間に食べよう
・配達される時間に合わせて他の料理も準備しよう
・配達される時間までに食事の準備を整えよう
大げさに感じるかもしれませんが、変化が少ない生活の中で、このようなちょっとしたことが起こるだけでも、気持ちが前向きになってきます。
会話から刺激が増える
宅配弁当サービスを利用することで、会話が生まれます。
配達員と会話をすることで、人と話す機会が減っている方にとっては良い刺激になるでしょう。
また、一人暮らしの高齢者の方なら、配達員の呼びかけによって見守りサービスを兼ねることもできます。
これなら、遠くに離れている家族の方も安心ですし、万が一の連絡先をケアマネージャーさんにさせてもらえるなら、より安心できる状況を作ることもできます。
在宅介護をされているご家庭なら、配達される人や食事をネタに、普段は入ってこない新しい話題を取り上げることで、お互いにとって良い刺激になる会話を進めることもできるでしょう。
どちらにしても、普段の生活にはない関係性が生まれることで会話が増え、脳への刺激になるのは間違いないでしょう。
さらに、
・春の桜が入ってますね
・秋の栗が入ってますね
・年越しの料理みたい
宅配弁当サービスは、こういった見た目の刺激にもなりますので、認知症ケアに役立つことがあるかもしれません。
栄養と食べやすさが両立できる
宅配弁当サービスは栄養バランスを考えた食事になっています。
また、持病をお持ちの方には、お体の状態にあったコースもあります。
どちらにも共通していることは、次の3つの栄養素をバランス良くとっていただくことで栄養不足を防ぐように考えられています。
(1)ビタミン・ミネラル・食物繊維
(2)たんぱく質
(3)糖質や脂質
また、かむ力や飲み込む力が落ちてこられている方向けに、食べやすいようにしていることも見逃せません。
食材を細かく刻む。飲み込みやすくすりつぶす。食べることを楽しんでもらいながら、必要な栄養素を摂取してもらえる工夫がされています。
さらに、食事は人によって苦手な材料もありますね。サービスを提供する業者さんによっては、
・お肉は苦手
・青魚はちょっと
・辛いものは遠慮したい
というような要望に応じてくれるところもあります。
介護中の方。食事制限のある方。どちらにとってもご本人のニーズにあった宅配弁当サービスがありますので、活用することができるでしょう。
宅配弁当を扱う業者の選び方
宅配弁当を扱う業者さんの選び方を紹介していきます。最近ではサービスを提供されているところも増えてきています。
また、メニューのバリエーションも豊富なので、どういった点に注意して選べばよいのかもお話していきます。
ケアマネージャーや地域包括支援センターへ相談
まず、ご本人やご家族の現状を理解されている方である、ケアマネージャーさんや地域包括支援センターの方へ相談してみましょう。
ケアマネージャーさんや地域包括支援センターの方は、地元の業者さんをたくさんご存じです。また、これまでの経験や実績なども理解されていることがありますので、あなたのニーズにあったサービスを知ることができるでしょう。
わからないときは、やはり現場で働いている方に聞くのが一番。そして身近な方に聞くのが安心です。
お家に配達可能かどうかを確認しましょう
ご自身で探される場合には、ニーズやメニュー、価格だけで判断しないようにしましょう。
というのも、業者さんによっては配達地域からあなたのお家が外れていることがあるからです。
宅配弁当サービスは、定期的に配達してもらうサービスですので、いくら値段やメニューが良くても、ご家族の誰かが受け取りに行くのでは、やることが増えてつらくなり続けられなくなります。
電話やメールで業者さんへ配達可能なのかどうか。配達してもらうには何か条件があるのかどうか。こういったことをしっかり聞いておきましょう。
「楽しみにしていたのに届かない」というのは、かなりショックです。
受け取る頻度を調整できるかチェック
高齢者の方は、これまでの食事の習慣があります。味付けや見た目、入れ物などにもこだわりがあるかもしれません。
ですから、宅配弁当を最初から頻繁に利用すると、高齢者の方にとっては負担になる可能性があります。
誰でも同じですが、長年の習慣を簡単には変えられないものです。そこで宅配弁当サービスを依頼するときには、受け取る頻度をこちらの都合で調整できるかどうかを確認しておきましょう。
最初は週に1回。慣れてくれば週に3回。
また、お昼だけ、夜だけ、というように調整できるかも大切です。
本人の体調や気分によって、回数を増やしたり減らしたりできると家族も助かります。
シニア向け宅配弁当の例
それではここでシニア向け宅配弁当サービスの例を見てみましょう。
企業名 | 代表的な商品名 | 価格 | 特徴 | 問い合わせ先 |
ベネッセパレット | まいにち七菜 | 590円(税込み) | 毎日20品目以上を使った総菜7品。冷蔵で届く | 0120・586・112 |
シルバーライフ | 配食のふれ愛 普通食 | 450円~(税抜き) | 和食中心で、1食あたり16品目程度の食材を使用 | 0120・028・546 |
シニアライフクリエイト | 宅配クック123 普通食 | 540円(税込み) | たんぱく質を増量し、1食で、1日に必要とされる量の3分の1以上がとれる | 0120・288・120 |
日清医療食品 | 食宅便 おまかせコースAセット | 3920円(税込み、7食分) | 味付けや調理方法の組み合わせで、1食で5種類の料理を味わえる。冷凍で届く | 0120・8149・39 |
出典:読売新聞 令和元年5月8日 社会保障13版より
介護の食生活で困ることとは
わかっているつもりでも、ついつい忘れてしまうのが介護の食生活で困ることです。
宅配弁当を選ぶときには、改めて次のことを思い出しながら選んでください。
かむ力や飲み込む力の衰え
どうしても高齢になると「かむ力」「飲み込む力」が弱くなってきます。これは自然現象なので仕方のないことですが、食事をする人にとっては辛い経験になることもあります。
若い頃や健康なときには気にしていませんが、私たちが普段食事をするときに行う
・すする
・飲む
・ジュワと中から水分が出る
こういった食べ物は、大変高度で複雑な筋肉の動きを使って食べています。そのため一つの筋肉が動きにくくなるだけでも、
・のどが詰まる
・むせる
・飲み込めない
というように、苦しい体験をすることになるのです。
常にご本人の食べ方や飲み込み方を気にしてあげてください。ちょっとでも飲み込み辛そうだな、せき込むことが増えたなと感じたときは、かむ力や飲み込む力が弱っている可能性があります。
栄養バランスの偏りや不足
食べにくくなると、人は誰でも食べ物を口へ運ばなくなります。これは苦しい思いをしてまで食べたくないからです。
でも、こういったことが続くと、健康に暮らすために必要な栄養素が、体へ十分に行き渡りません。その結果、
・体のだるさ
・血行不良
・気分の落ち込み
というような症状が出始め、ベッドで寝て過ごす日が増えることもあります。そうすると栄養不足から寝たきりの状態になってしまい、本人にとっても家族にとっても苦労が増えることになります。
介護の食生活には、バランスを考えた食事が大切です。そのためには、管理栄養士が献立を考えているような宅配弁当サービスを、上手に利用しておきたいところです。
毎日丁寧に作るのは大変
これが一番に困ることかもしれません。
食事は毎日のことです。そして、栄養不足にも気をつけないといけません。さらに、苦しくなく食べやすい食事を用意する必要も出てきます。
これが週に2度、3度ならできますが、毎日3食となると無理だと思いませんか?
丁寧に作ることは良いことですが、それでは介護の食事を用意する方が倒れてしまうかもしれません。
無理をするのはやめておきましょう。介護は長続きすることが一番です。手軽に食事のできる方法も取り入れることが大切です。
一工夫でお弁当が食べやすくなるポイント
届いた宅配弁当も、人によっては食べにくい食材があるかもしれません。そんなとき、次のような工夫をすることで食べやすくすることができるでしょう。
口の中でまとまるように
例えば、ひじきの煮物などは、口の中でパラパラになりやすいです。そんなときは「つぶした豆腐」を混ぜることで、口の中でひとまとまりになり食べやすくなります。
また、ほうれん草のおひたしなどは、マヨネーズの味が大丈夫な方なら、あえることで滑らかになり食べやすくなります。
その日の体調によっても、かむ力、飲み込み力は変わります。ちょっとした工夫で、食事を楽しんでもらうことができますね。
食べ方を見て最適な硬さを選ぶ
先ほどもお伝えしましたが、体調や季節によって食べ方も変わります。ですから最適な硬さを見つけ、宅配弁当サービスへ伝えることも必要です。
注文するときの一工夫で、おいしく楽に食事をしてもらえるでしょう。
でも、硬さを伝えるのは難しいものです。そこで宅配弁当サービスの方にも伝わりやすい「ユニバーサルデザインフード」を利用しましょう。
出典:日本介護食品協議会「ユニバーサルデザインフード」の選び方(区分表)
URL:https://www.udf.jp/outline/udf.html
これなら簡単に間違えることなく伝えることができるので安心ですね。
まとめ
高齢者の方や介護中の方で悩みの多い食事を簡単にできる方法として、宅配弁当サービスを紹介しました。
毎日3食を宅配弁当にすることは難しいかもしれません。でも、週に1回から始めて味や食材に慣れてもらうことで、必要な栄養分を体に取ることが出来ます。
また、宅配という利点を生かすことで、生活にリズムが生まれ、新しい話題を話すことで刺激も増え、生活が明るくなるかもしれません。
このように宅配弁当は手軽に食事から栄養のバランスを取ることができる方法の一つです。一度ご家族で検討されてみてはいかがでしょうか。