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サラダチキンを使った秋の介護食レシピ 高齢者にも食べやすいお弁当も

作成日:2019年9月10日

こんにちは!配食のふれ愛のコラム担当です!
栄養バランスのよい食事をとりたい方へ、お弁当の無料試食はこちらから!

サラダチキンを使った秋の介護食レシピ 高齢者にも食べやすいお弁当も

スーパーやコンビニなど、今やどこでも手に入るサラダチキン。高齢者にも勧めやすい柔らかさで、スライスして皿に盛るだけで食べることができる、とても便利な食材ですね。スポーツをしていて筋肉をつけたい若い世代の方にも、高タンパク低カロリーということで、とても人気があります。今回はそんなサラダチキンの栄養価から、自宅で簡単に作る方法、アレンジレシピまでご紹介します。

サラダチキンの栄養価は?体に良いの?

疲労回復に効果的

サラダチキンは、ご存じのとおり鶏のむね肉から作られています。

むね肉は脂質がとても少なく、良質のたんぱく質を多く含んでいます。また、疲労回復効果に優れたイミダペプチドというアミノ酸を、鶏むね肉50g当たり200mg含有しています。

このイミダペプチド、摂取すると体内で二つの成分に分かれて体内を巡り、活性酸素により損傷した細胞に到達すると再び合成されてイミダペプチドの形に戻ります。このようにして疲労回復に一役買ってくれているということです。

イミダペプチドに関しては、日本医事新報社様よりヒトの疲労回復効果のメカニズムが掲載されています。ご参照ください。
https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=3841

日ごろからどうしても疲労感が抜けないという方は、少しずつでも継続して摂取し続けてみてください。

タンパク質が豊富

高齢になるとどうしても食が細くなり、低栄養に陥りがちですね。体力を維持するためにも、特にエネルギーとたんぱく質をしっかりと取る必要がありますが、一般的な肉類は脂質が多く、胃腸の働きが衰えた高齢者には食べにくいものです。

サラダチキンはタンパク質を豊富に含み、脂質が少ない分さっぱりとしていてくせがなく、さまざまなアレンジで飽きることなく召し上がっていただけます。

また、ビタミンB6という成分も比較的多く含んでいます。これは皮膚炎を予防するとともに、エネルギー代謝を促し、肥満気味の方にはダイエット効果も期待されています。

手作りサラダチキンを自宅で簡単に

サラダチキンを自宅で作るメリット

このようにとても体によいサラダチキンですが、持病があり、塩分や糖分など摂取できる量に限りがある方には、市販品を購入して食べることに抵抗を感じる方がいらっしゃることと思います。

また、市販品は味や保存状態をよくするためにさまざまな添加物が入っていることが多いです。添加物のすべてが悪いわけではありませんが、塩分同様に気にしておられる場合もあるでしょう。

しかしサラダチキンは下味をつけた鶏むね肉を茹で、簡単に手作りすることができます。
まとめて作って作り置きしておくことも出来ますので、忙しい日の食事作りにも便利ですね。

サラダチキン、基本のレシピ
サラダチキン、基本のレシピ

【材料】 2枚分
鶏むね肉2枚
塩   大さじ1/2
酒   大さじ1

【作り方】
1、鶏むね肉は皮と薄い膜などを外し、塩、酒をすりこんで30分程度冷蔵庫で馴染ませる。
(茹でた皮がお好きな方はつけたままでも大丈夫です。)

2、鍋に(1)の肉がひたひたになる程度の湯を沸かし、沸騰したらむね肉を入れる。

3、沸騰直前で煮汁の表面が少し揺れる程度の火加減で、30分~1時間煮る。
(ここでぐらぐらと煮てしまうと、むね肉が固く締まってしまいます。また、温度が低過ぎると生煮えになってしまいます。食中毒予防のためにも、80℃以上で30分程度は煮て、しっかりと火を通してください。また、厚みのある大ぶりのものは観音びらきにするか、時間をかけて煮てください。)

4、煮汁が透明になり、むね肉のいちばん厚みがある部分に竹ぐしなどをさしてみて赤い汁が出なければ出来上がり。室温程度に冷めるまでは煮汁につけたままにしておく。

5、冷めたらきっちりとラップで包み、3週間程度は冷凍保存することができます。

※写真はサラダチキンを薄く切ったものに玉ねぎのすり下ろし、酢を大さじ1ずつ、塩少々で味を整えたドレッシングをかけ、三つ葉のみじん切り、トマトの角切りを添えています。

同居のご家族にはマヨネーズで和えてサンドイッチの具にしてもよいですね。

茹で汁はスープや煮込みに最適

このようにしてサラダチキンを作ると、煮汁がたくさん残りますね。先ほどご紹介したイミダペプチドやビタミンB6は水にとける性質があり、うま味とともにこの煮汁の中にたっぷりと溶けだしています。

キッチンペーパーなどで漉してから温めなおし、出汁として利用したり、スープや雑炊に利用したりするととてもおいしいです。

車麩の卵とじ
とろとろと柔らかく、高齢者にも食べやすい麩のなかでも、今回は食べ応えのある車麩を使用し、卵とじにしました。小麦たんぱくから作られている麩と卵の組み合わせなので、タンパク質もしっかりと取れます。

サラダチキンを作った後の煮汁をたっぷりと吸いこんだ車麩と卵の組み合わせは格別です。

【材料】 2人分
車麩 2枚
片栗粉大さじ2/3
卵  2個
サラダチキンの煮汁
(漉したもの300cc)
しょうゆ  少々
三つ葉など 適宜

【作り方】
1、車麩は水に15分程度漬けて戻し、しっかりと水分を切り、4等分に切ってから片栗粉をまぶしておく。

2、鍋にサラダチキンの煮汁を入れて火にかけ、味を見て足りないようならしょうゆ少々で味を整える。

3、(2)に(1)を入れて煮絡める。

4、卵をよく溶きほぐしたものを(3)に回しかけ、3cm程度に切った三つ葉を散らす。

アレンジレシピ

サラダチキンの出汁巻き卵
茹であがったサラダチキンを麺つゆにつけて和風に仕上げておきます。しっかりと出汁の味が入ったサラダチキンは、出汁巻きの芯にしてもおいしく召し上がっていただけます。

また、卵でコーティングされますのでパサ付きが出にくいのも特徴です。

【材料】 2人分
卵   2個
めんつゆ小さじ1程度(卵の味付け用)
水またはサラダチキンの茹で汁大さじ1
片栗粉   小さじ1
サラダチキン1/2個
めんつゆ  大さじ1~2(希釈倍率により変わります)
サラダオイル大さじ1
大根おろし (お好みで)

【作り方】
1、サラダチキンは棒状に切る。咀嚼の状態にあわせて、薄く切ってもよい。

2、(1)にめんつゆ(濃縮タイプは規定の倍率で薄める)をかけ、しばらく置いて味をなじませる。

3、ボールに卵を割りほぐし、水またはサラダチキンの茹で汁、片栗粉を加え、めんつゆ少々で味を整える。(2)のサラダチキンは水分を切っておく。

4、卵焼き用のフライパンにサラダオイルを熱し、(3)の卵液を1/4程度流し入れる。

5、端から2cm程度のところに(3)のサラダチキンを並べ、端からくるくると巻いていく。

6、必要に応じて卵焼き用のフライパンにサラダオイルを追加して加え、残りの卵液を数回に分けて流し入れ、巻いていく。

7、焼き上ったら一口サイズに切り、好みで大根おろしを添える。

カレー風味サラダチキンのポテトサラダ
日本の国民食とまで言われるカレー。特に男性は年齢を問わず好まれる方が多いですね。

柔らかいポテトサラダは炭水化物の割合が高いですが、サラダチキンでタンパク質をプラスし、カレー味で飽きずに召し上がっていただけます。

【材料】 2人分
じゃがいも 中サイズ2個
サラダチキン1/2個
マヨネーズ 大さじ2
カレー粉またはカレールー小さじ1程度(辛さにより加減する。)
サラダオイル大さじ1弱
キュウリ  1/2本
にんじん  1/4本
サラダチキンの茹で汁または牛乳、豆乳など適宜

【作り方】
1、サラダチキンは手で細かくほぐしておく。咀嚼に問題がなく、食べ応えがある方が良ければ一口大に切る。

2、フライパンや小さな鍋にサラダオイルとカレー粉またはカレールーを入れ、弱火で加熱する。香りが出てきたら火を止め、なべ底を濡れ布巾などで冷やして焦げ付きを防ぐ。

3、(2)がひと肌まで冷めたらマヨネーズを加え、のばしておく。

4、じゃがいもは洗って皮をむき、一口大に切って水から茹でる。竹ぐしをさしてみて火が通っていたら水を切り、から煎りして粉吹き芋にする。
(または洗ってからキッチンペーパーで包み、さらにラップに包んで電子レンジにかける。底面が焦げたり硬くなったりしやすいので様子を見ながら600Wで5分程度加熱する。皮をむいてボールに入れる)

5、にんじんは細かく切り、柔らかくゆでる。キュウリは輪切りにし、塩(分量外)をふってしんなりとさせ、水分をしっかりとしぼっておく。

6、(4)を温かいうちになめらかに潰し、(1)のサラダチキン、(3)のカレーマヨネーズ、(5)の野菜類を加えよく混ぜる。

7、(6)の固さをみて、必要であればサラダチキンの茹で汁、牛乳または豆乳などを加えて食べやすい固さに調整する。

サラダチキンとキャベツのごまペースト和え
柔らかいサラダチキンに、同じように柔らかく茹でたキャベツを合わせてこくを持たせます。あっさりしすぎて物足りない、と感じる方にも、ごまの風味と栄養でしっかりと食べ応えを感じて頂けます。

【材料】
サラダチキン 1/2個
キャベツ   1/8個
白ごまペースト大さじ1
マヨネーズ  大さじ1/2
みりん    大さじ1
しょうゆ   大さじ1

【作り方】
1、キャベツは千切りにし、耐熱容器に入れ、水大さじ1をふりかけてふんわりとラップをし、電子レンジで柔らかく加熱しておく。

2、サラダチキンは食べやすく手で裂き、ほぐしておく。

3、ボールに白ゴマペーストを入れ、マヨネーズを加えよく混ぜる。続いてみりん、しょうゆを加え、なめらかになるまで混ぜる。(ゴマペーストは油分が多いので、みりんやしょうゆといった水分を加えると一旦硬く締まり、混ぜにくくなったりダマになったりします。乳化作用のあるマヨネーズを先に加え混ぜることで、みりんやしょうゆを加えても滑らかに合わせやすくなります。)

4、(3)のボールに(1)のキャベツ、(2)のサラダチキンを加えよく混ぜ合わせる。

サラダチキンと栄養バランス

足りない栄養素を補う

高タンパク低脂肪で、のサラダチキンですが、もちろん、これだけ食べていれば万全、というわけではありません。食物繊維やビタミンA、C、また、カルシウムなど、他にもあわせて取りたい栄養素は様々です。

鶏むね肉(皮なし)100gに含まれる主な栄養素と一日の摂取目標量

主な栄養素含有量一日の摂取目標量
(50~69歳)
一日の摂取目標量
(70歳以上)
カロリー116kcal2,450kcal(男性)

1,900kcal(女性)
2,200kcal(男性)
1,750kcal(女性)”
たんぱく質23.3g60g(男性)
50g(女性)
60g(男性)
50g(女性)”
脂質1.9g※20~30※20~30
糖質0g☆50~65☆50~65
食物繊維0g20g以上19g以上

※目標量は脂肪エネルギー比率(%)で示されます。
 脂肪エネルギー比率(%)=脂質(g)×9/総エネルギー(kcal)×100
☆目標量は炭水化物エネルギー比率(%)で示されます。
 炭水化物エネルギー比率(%)=炭水化物(g)×4/総エネルギー(kcal)×100

とはいえ、いったい何が不足しているのか、なかなか判りづらいものです。サラダチキンはメインのおかずとして、また、副菜の一つとして活用し、栄養バランスを整えるためにお弁当を活用するのもよい方法です。

配食のふれ愛のお弁当は管理栄養士がこだわりを持って選んだ食材を活用し、栄養バランスに留意して作り上げたお弁当です。

咀嚼や嚥下の程度から選ぶことができるやわらか食やムース食、きざみ食、とろみをつけたきざみ食、また、持病による食事制限にも対応できるカロリー調整食やたんぱく調整食など多くの選択肢の中から、ぴったりの1食を選ぶことができます。

高齢者だけでなく、同居する家族のための普通食も、日替わりのお弁当など充実したメニューから合わせて注文できるのもうれしいところですね。

今なら無料試食キャンペーン実施中です。この機会にぜひお試しくださいね。

サラダチキンのまとめ

ヘルシーでとても人気のあるサラダチキン。家庭で手軽に作ることができ、茹でたものに様々な味付けをしてラップをしておけば冷凍保存も可能で、いろいろなアレンジで介護の合間にも楽に食事作りができますね。

しかし、私たち人間は雑食の生き物です。こればかりに頼るのではなく、さまざまな栄養素をバランスよく取ることが大切です。健康で楽しく日々を過ごすためにも何事も毎日できるだけ多くの種類の食材を少しずつ、これが、せっかく頑張った運動や、摂取した栄養を効果的に吸収するポイントです。

お弁当も上手に利用し、バランスのよい食事で健やかな日々を過ごせるとよいですね。

この記事の作成者:真鍋 実穂(調理師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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