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あなたは実年齢より老けてみられることはありませんか?それはしみやそばかすのせいかもしれません。歳のせい、と諦めず正しい方法でお肌のケアをすればしみは改善・予防することができます。ここではしみやそばかすができるメカニズムや、種類、予防方法などについて詳しく解説します。
そばかすやしみは何故できるの?
しみは紫外線が原因で発症します。肌では、紫外線を浴びることによって身体の中に取り込まれた酸素の一部から活性酸素が作られます。活性酸素は、金属が錆びるのと同様に酸化によって人間の身体も錆びさせてしまうため、老化が促進すると言われています。活性酸素が作られると。表皮の最下層にあるメラノサイトというメラニン生成工場から色素のもととなるメラニンが過剰に分泌され、肌が黒くなります。これが日焼けとなります。
しかし、肌はターンオーバーといって、約6週間で徐々に新しい細胞が成長し下の層から上の層に押しあがり、最後は垢となって剥がれ落ちるようになっています。ターンオーバーの過程で、しみのもととなるメラニンも垢とともに排出されていくのです。ところが、長年紫外線を浴び続けるとターンオーバーでは過剰に作られたメラニンは排出しきれず、肌に蓄積していってしまい、しみができます。
そばかすは先天的な要素が強いですが、紫外線を過剰に浴びることによって歳をとってから目立ちやすくなることもあります。
しみの種類は?
・老人性色素斑
しみの中でも多くみられるタイプで、数mm~数cmくらいの大きさです。紫外線に当たりやすい頬骨や手の甲、腕、肩などにできやすく、円形に近い形をしているのが特徴です。老人性色素斑は40代後半から発症しやすくなりますが、紫外線を浴びた程度により発症には個人差があります。
・肝斑
更年期や妊娠、ピルの服用など女性ホルモンのバランスが崩れることで発症します。頬や額、口の周りや鼻の下などに左右対称に生じるのが特徴で、30~50代の女性に多くみられるしみです。紫外線が当たるとより濃くなることがあります。
・炎症性色素沈着
やけどや傷、にきび、皮膚かぶれなどに紫外線が当たることにより、赤茶色に色素が沈着することで発症します。
・そばかす
ほとんどが遺伝的な要素ででき、5mm以下の小さいしみが鼻の周りや頬のあたりに点在するのが特徴です。加齢とともに目立たなくなっていきますが、強い紫外線を浴びると濃くなることがあります。
・脂漏性角化症
平らな状態だったしみが徐々に盛り上がり、円形~楕円形のいぼ状になります。老人性疣贅ともいいます。原因は紫外線や皮膚の老化と言われていますが遺伝的に生じやすい人もいます。中年~高齢者によくみられます。身体のどの部分にもできますが、害はありません。
・光線性花弁状色素斑
3mm~1cm程度の花びらのような形になるしみです。肩や背中などに多くみられ、日焼けをした後に生じます。
種類別しみの治療法は?
一度できてしまったしみも医療機関での治療またはセルフケアを根気良く続けることによって改善する場合があります。しみの種類に合わせて有効な治療法、薬が異なるため、適切なケアをすることが大切です。
・茶色いしみやそばかす
茶色っぽく表面が平らなしみにはメラニン色素に効くレーザー治療や光治療(フォトフェイシャルなど)が有効です。レーザーは照射後かさぶたとなるため、広い範囲には適しておらず、小さいしみが適用となります。光治療は顔の広い範囲が適用となりますが、照射回数はレーザーに比べると多くなります。これらの治療は皮膚科(もしくは美容皮膚科)で受けることが出来ます。
また、部分的なしみにはハイドロキノンが有効であり、塗り薬が処方されることもあります。
・頬や額など左右対称のしみ
左右対称にできるしみは肝斑の可能性があります。肝斑は他のしみよりも治りにくく、レーザー治療は逆にしみの色を濃くしてしまうため効果がありません。光治療で効果がみられる場合もありますが、改善するまで根気良く続ける必要があります。他にもビタミンCやトラネキサム酸といいた飲み薬やハイドロキノンが含まれた塗り薬、イオン導入などが効果があります。
・傷跡にできたしみ
にきび跡や傷跡に紫外線が当たることによってできる炎症後色素沈着は、肌のターンオーバーとともに徐々に薄くはなっていきますが、ビタミンCの内服やハイドロキノン含有の塗り薬などを使うことで治りが早くなります。
・盛り上がったしみ
脂漏性角化症のようにいぼ状に盛り上がったしみは、数mmまでのものは液体窒素で凍結して切除したり、電気焼灼やレーザー治療などで比較的簡単に取ることができます。それより大きくなると手術が必要になります。脂漏性角化症自体は良性ですが、前癌病変と区別が付きにくい場合もあり、組織検査が必要となることもあります。
塗り薬や飲み薬だけでしみを完全に消すことは難しいですが、色を薄くしたり、次にしみができるのを予防することができます。薬以外にも皮膚科では様々な治療法があります。しかし、最適な治療法は人それぞれであるため、自分に合った治療でなければ効果がありません。治療期間にも個人差があり、保険が適用されない治療もあるため費用が高額になってしまうことがあります。
しみやそばかすの予防方法とは?
・晴れ、曇りの日は紫外線対策をする
紫外線の量は3月から増え、4~9月にピークを迎えます。しかし、10~2月にも紫外線は降り注いでおり、ゼロではありません。晴れの日だけでなく、曇りの日も紫外線量は多いため要注意です。紫外線はガラスも通過するため、車の中などでも安心せずに常日頃から気をつけましょう。
・肌に負担をかけすぎない日焼け止めを選ぶ
→日焼け止めの強さはSPF~、PA~で表示されています。強すぎる日焼け止めは肌への負担も大きくなってしまうため、普段使用するものはSPF10~20、PA+~++程度で十分です。また、日差しがあまり強くない日は日焼け止めを使用せず、紫外線カット効果のある化粧下地を使うと良いでしょう。
※日焼け止めの強さを表すSPFは、日焼け止めを塗ると塗らない時と比べて紫外線を浴びて皮膚が日焼けするまでの時間を何倍まで延ばせるか、という目安になります。またPAは皮膚を黒くする作用のあるUV-A波を防ぐ強さを表しています。
・肌のターンオーバーをスムーズにする
→ターンオーバーの早さは加齢とともに遅くなっていきますが、他にも睡眠不足や栄養不足、紫外線、肌の乾燥などがあるとターンオーバーは遅くなります。ターンオーバーが遅くなると、メラニンが蓄積してしまいしみやそばかすが一層濃くなってしまうことがあります。
・肌への物理的な刺激を避ける
→タオルや手で肌をごしごし擦るような洗い方など、長期間肌へ強い刺激を与えると色素沈着が起こったりしみができやすくなることがあります。肌は撫でるように優しく洗いましょう。
・禁煙する
たばこに含まれるニコチンはしみを予防・改善する効果のあるビタミンCを消費してしまうだけでなく、血行を悪くするため肌のターンオーバーの速度が落ち、しみをできやすくします。たばこを吸っている方は禁煙することが美肌に近づくための一歩となります。
・保湿する
肌の乾燥はターンオーバーが乱れる原因となります。化粧水、乳液などで朝晩しっかり保湿するようにしましょう。しみ対策には美白効果のある基礎化粧品がおすすめです。
しみやそばかすは食事で予防ができる
美しい肌を作るには健康な食生活が欠かせません。特にビタミンCとAにはしみから肌を守る効果があり、身体の中から紫外線対策を行うことができます。他にもビタミンB群やビタミンE、βカロテンなどがしみに効果的な栄養素です。しみ予防にはビタミン類を積極的に摂取しながらも栄養バランス良く食べるようにしましょう。偏った食生活は不健康になるだけではなく肌もぼろぼろになってしまいます。
ビタミンC
しみのもととなるメラニンの沈着を抑え、しみを薄くする働きがあります。ビタミンCは熱に弱いため、加熱して食べると効果的に摂取することができます。また、ビタミンCは多量に摂っても余剰になった分は尿として排出されてしまうため、毎日摂取することが大切です。
<ビタミンCが多く含まれる食材>
食品名 | 目安量 | 目安量あたりの含有量(mg) |
オレンジ | 80g | 48 |
いちご | 75g | 46.5 |
パイナップル | 160g | 43.2 |
キウイフルーツ | 60g | 41.4 |
赤ピーマン | 20g | 34 |
カリフラワー | 40g | 32.4 |
黄ピーマン | 20g | 30 |
グレープフルーツ | 80g | 28.8 |
かぼちゃ | 60g | 25.8 |
ビタミンA
肌のターンオーバーを促進して、メラニンを排出させる働きがあります。
<ビタミンAが多く含まれる食材>
食品名 | 目安量 | 目安量あたりの含有量(μg) |
鶏レバー | 30g | 4200 |
豚レバー | 30g | 3900 |
あんこうの肝 | 20g | 1660 |
うなぎの蒲焼 | 100g | 1500 |
銀だら | 80g | 880 |
ほたるいか | 30g | 450 |
もろへいや | 50g | 400 |
にんじん | 50g | 360 |
参考:栄養andカロリー計算
https://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/retinol_deal.html
しみ、そばかすのまとめ
しみやそばかすには紫外線が大敵です。日頃から帽子や日傘、日焼け止めを使って予防していきましょう。しみは一朝一夕で治るものではなく、治療は根気良く続けていくことが大切です。美しい肌を維持して、いつまでも若々しくいたいものですね。
また、健康な肌、身体を作るためには毎日栄養バランス良く食べることが大切です。「配食のふれ愛」では前日までのご注文で、自宅に栄養士が献立を考えたお弁当を届けます。一般の高齢者に向けたお弁当だけではなく食事制限がある方への対応や、摂食機能によって食事の形態を変更するなど、一人ひとりの事情に合わせて届けてもらうことも可能です。この機会に是非無料試食サービスをお試しください。