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アロマテラピーの効果は数々の研究で証明されており、近年認知症にも効果があることが分かっています。また、がん患者の心のケアにも有効であることから、アロマテラピーを行う医療施設も多くなってきています。ここでは、アロマテラピーの効果や症状別におすすめの香りなどについて紹介します。
目次
アロマテラピーとは?
アロマテラピーは植物の花や葉、実や茎などから抽出した精油を使用する伝統療法の一つです。香りの成分は、天然の有機化合物であり、数十種類~数百種類からなる有機化合物の化学反応によって様々な香りと作用を生み出しています。
香りを嗅ぐだけでなぜ身体に影響を及ぼすのかというと、香りは鼻を通って電気信号として嗅覚神経からダイレクトに記憶や感情に関わる大脳辺縁系に送られ、続いて自律神経系やホルモンの調節に関わる視床下部へと送られた後、香りの種類に対応する神経活性物質が放出されるためです。
また、鼻から取り込まれた香りの成分はわずかに鼻や肺の粘膜を通って血液中に溶け込み、全身に行き渡ります。さらに精油を希釈して皮膚に塗ると、香りの成分が血液中にまで浸透するため、皮膚に塗った後に香りの成分が血液中から検出された、という実験結果もあります。このように身体の中に取り込まれた精油が、ストレスの軽減や自律神経のバランスを整えるのに効果的であることが研究で明らかにされています。
アロマテラピーの効果とは?
・認知症改善
アルツハイマー型認知症は脳の海馬が萎縮することで認知機能が低下して起こります。アロマテラピーは、アルツハイマー型認知症に効果があることが研究で明らかにされています。この研究では、朝は集中力を高めて記憶力を強化する効果のあるローズマリーとレモンをブレンドした精油を、夜は心と身体に鎮静作用があるラベンダーとオレンジをブレンドした精油が用いられています。
認知症患者にアロマテラピーが効果的なのは、香りが大脳辺縁系にダイレクトに届いて、香りの刺激で衰えた海馬の神経を回復させることができるためだと考えられています。
・心を安定させる
欧米では、がん患者の症状や治療による副作用の軽減のためにアロマテラピーを行うメディカルアロマが行われるようになっています。日本でも、「日本緩和医療学会」が発行している『がん補完代替医療ガイドライン』によって推奨されており、メディカルアロマを行っている施設があります。
メディカルアロマによる手法は様々ありますが、特に希釈した精油で手足や身体を軽く撫で擦るアロマトリートメントマッサージは、嗅覚からの作用と、皮膚への作用によって血流の改善効果や、不安を和らげて気持ちを落ち着かせる効果があることが分かっています。
・不眠の改善
ストレスが原因で不眠となる場合にもアロマテラピーが有効です。香りの成分が脳に働きかけ、活動時に優位となる交感神経の興奮を抑制し、心身をリラックスさせる副交感神経に調整するため、寝つきの悪さや中途覚醒を改善する効果が期待できます。
ほかにもアロマテラピーがもたらす効果はたくさんあります。
・頭痛:ペパーミント、カモミール、ラベンダー、マジョラム、オレンジスイート
・目の疲れ:ベルガモット、ラベンダー、レモン、カモミール、マジョラム、ユーカリ
・喉の痛み:ローズマリー、サンダルウッド、ラベンダー、ティーツリー
・喘息:ローズマリー、ユーカリ、サイプレス
・疲労回復:タイム、レモン、ローズウッド、ヒノキ、ローズマリー
・便秘:オレンジスイート、ゆず、ベルガモット、マジョラム
・冷え性:マジョラム、ローズマリー、オレンジスイート、レモン
・鼻炎:ペパーミント、ユーカリ、ティーツリー
・腰痛:カモミール、ローズマリー
・食欲不振:オレンジスイート、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン
・胃痛:カモミール、ラベンダー、マジョラム
・肌荒れ:ラベンダー、ローズウッド、ティーツリー、カモミール
・むくみ;サイプレス、レモン、ゼラニウム、ベルガモット、ゆず
・肩こり:レモン、マジョラム、ローズマリー
アロマテラピーのやり方とは?
・芳香浴
基本的な方法は室内の空気中に香りを漂わせる芳香浴です。手軽に行うには、ティーカップにお湯を入れて精油を数滴垂らしたり、ハンカチやティッシュなどに数滴染みこませて置いておくだけでも効果を得ることができます。室内全体に香りを漂わせるには専用のアロマポッドやディフューザーなどがあります。
・アロマバス
お湯につかるお風呂の温浴効果とアロマの鎮静作用でリラックスできるアロマバスも手軽でおすすめです。精油は水に溶けにくい性質であるため、キャリアオイル*と精油3~5滴程度を混ぜてからお湯に入れます。
※キャリアオイルとは、精油を希釈するために用いられる植物油であり、オリーブオイルやホホバオイルなど様々な種類があり、皮膚に塗る場合、キャリアオイルによって浸透性や適した肌質が異なります。
・アロマトリートメントマッサージ
アロマトリートメントマッサージは、キャリアオイルに精油を0.5~1%程度の濃度混ぜて行います。50mlのキャリアオイルには10滴加えると1%になります。
・吸入
吸入は鼻や喉に精油を直接作用させたい時に用いる方法です。鼻づまりや喉の痛みを解消する効果があります。精油の吸入にはマグカップを使用し、お湯を入れたマグカップに精油を1~3滴垂らし、5分程度蒸気をゆっくりと吸い込みます。精油の成分が目を刺激することがあるため、必ず目を閉じて行うようにしましょう。
・湿布
炎症を抑えたり血行を良くする作用のある精油を用います。洗面器にお湯または冷水を入れ、精油を1~3滴垂らし、タオルを濡らします。精油がついた面を内側になるように折りたたんで、肩や腰など辛い部位に当てて使用します。
アロマテラピーの注意点とは?
精油は天然成分100%のものを選びましょう。また、香りを強くしようと過剰に使用してしまうと、香りで気分が悪くなったり、刺激を感じたりすることがあるため、必ず使用量を守るようにしましょう。さらに、原液をそのまま肌につけると刺激が強いため皮膚トラブルやアレルギー症状を起こす可能性があります。精油を肌に使用する場合は、必ず希釈するようにしましょう。
特に、イランイランやジャスミン、ティートゥリー、ペパーミントなどの精油は皮膚から成分が浸透すると皮膚組織や血管を直接刺激してしまい、かゆみや炎症などの皮膚刺激症状を起こすことがあります。高齢者や皮膚の弱い方は希釈濃度を薄くして基準の半分以下の量で試してから使用するようにしましょう。
グレープフルーツやベルガモット、レモンなど、精油の中には光毒性といって日光など強い紫外線に反応すると皮膚に毒性を示すものもあるため、保存方法や、日中使用しないように気を付ける必要があります。
【ペットにとって精油は毒となる可能性があります!】
犬や猫などのペットを飼っている場合、精油は慎重に扱う必要があります。動物であっても人間同様鼻や皮膚を経由して精油が取り込まれます。特に猫は、植物由来である精油の成分を体内で代謝することができず中毒を起こしてしまう可能性があります。犬であっても精油の種類によっては中毒を起こす可能性は否定できません。
ペットを飼っている場合は、誤って精油を舐めてしまわないよう保管や使用方法に注意し、同じ空間にいる時に使用しないようにするようにしましょう。
アロマテラピーに関するまとめ
アロマテラピーの効果や、方法、注意点について紹介しました。アロマテラピーは誰でも手軽に行えるリラクゼーション方法であり、心身にとって様々な健康効果をもたらします。日常にアロマを取り入れ、気分をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
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